様子見も相場
お盆を迎える今月。
世界各国どこも同じような相場であるが、
日本市場も大幅上昇テーマが見当たらない。
1、内閣改造(政治に誰も期待していない)
2、物価高(止まらぬ原油高・食料品価格高騰)
お盆旅行を国内旅行に切り替え↑
日本中古車市場 価格下落↓
新興国中古車バイヤーはホクホク顔↑
思わぬ先に経済効果か?
3、サブプライム問題(米国金融機関がいくら不良債権処理したところで、
住宅価格下落や景気減速に歯止めがかからぬ状態では、
底が見えない)
日本市場”お盆休み+休み明けの休みボケ”で終わればいいのだが。
一方ベトナム。
こちらも大きく上昇のテーマは暫し見当たらない。
1、物価 政府は年末までガソリン価格維持を公約も、値上げ。
他の物価に連動しないことを祈りたいが、食料価格等はピークを脱した模様。
7月度上昇率はほぼ0%
2、金利 銀行各行は相次いで預金金利を下げている。
3、企業業績 上場会社で倒産会社が出て、倒産法が機能しないベトナムにおいて
企業解体のプロセスがどのように行われるのか注目どころ。
4、貿易統計 輸出が大幅に伸びる一方で輸入額減。収支
新たな局面を想像させる。
アジア新興国は、軒並み物価高や景気減速が本格化してきた。
”狂乱物価”といわんばかりの物価上昇下にありながらも
経済成長率は日本の上をゆく。
底を見て投資することは難しいが、
中長期的にどこが伸びるのかを見定めることが、
ここしばらくの投資には不可欠である。
情報は巷にあふれている。
しかし、情報の選別を行い、行動を起すのは各個人である。
お盆休み。家族と学びの時間に当てて、
中長期投資戦略を策定、
暫し様子見もまた、相場である。
大木健司 (Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング
URL http://www.bcc-jp.com/