多数の銀行 活動変更へ
2008年初より
国家銀行は、インフレ抑制のための厳しい金融政策を実施していた。
例えば、予備資金率の11%引き上げや
信用票の発行を通じた20.3兆ドンの調達だ。
また、証券及び不動産に対する信用も厳重にした。
これらの政策は突然発行されたため
各銀行は、充分な準備ができなかった。
その結果、営業成績に大きな影響を与えた。
3月31日までの利益として ACBは5010億ドン、Sacombankは4350億ドン、Eximbankは2640億ドン
MBは 2400億ドン、Techcombankは2200億ドンだった。
利益成長率は前年同期と比べ、30〜40%減少。
その中でも
特に小規模商業銀行は、競争力が弱いことから非常に困難な状況だった。
ベトナム銀行による、資金の調達や資金貸出は、古くからのサービスだが
現在は、段々に縮小しなければならない状況になっている。
これに伴い、この2種のサービスによる利益も減っていく。
国家銀行の厳しい信用政策により
各銀行は、資金貸出のマーケットシェアを拡大することができない。
更に、国民からの用途のない資金調達のため、調達年間金利を12%に引き上げた。
これにより、入口経費は、去年末より35%アップした
(2007年末の調達年間金利は8〜9%程)。
資金の余る銀行も、予備資金確保のため、貸し出しを行わない。
このため銀行は、市場の安い資金を利用する機会もなくなった。
現在、銀行システム市場の金利は
国民や経済機関からの調達金利よりも高く、金利は一日22%以上になっている。
サービス開発法の探究
年初より、銀行分野のマーケットシェアは段々に縮小された。
このような状況をから
各銀行は、サービス開発のため様々な方法を実施している。
Eximbank副社長によると
「困難を乗り越えるため、サービス開発は必須だ。
Eximbankも小売財政サービスを促進している。
その中でも、カードサービスや輸出企業への商品提供は重用視されている。
2007年、サービス業務による売上は全体の15〜20%を占めたが
今年は、更に高くなると予想される。
輸出入清算による売上は、2007年よりも40%増加
また、金や外貨の売買売上は、40〜45%増加すると予想される。」と述べた。
ACBは、 2007年のサービス業務による売上が全体の30%を占めた。
他国と比べ、サービス業務による売上率は、まだ少ないものの
この数字は、ベトナム商業銀行の努力の結果だというのが、同銀行の見解だ。
ACBの本年度目標は、サービスによる売上が全体の35%を占めることだ。
Sacombankは、新しく設立された金・宝石販売会社のほか
金取引センターの開設に向け、準備中だ。
ベトナム商業銀行による小売財政商品の開発スピードは、速いと言える。
その中、ABBANK等の中小銀行も、同様のスピードで発展中だ。
ABBankは、若者へ財政サービスを提供している。
農村銀行から都会銀行にレベルアップする多くの銀行も
Western Bank・HDBank等のサービスを開発している。
ただ、外国銀行と比べ、ベトナム小売財政サービスはまだ弱い。
HSBCとStandard Charteredによる子会社設立に対し
ベトナム銀行は、危機感を持っている。
この2社は大金融機関だが、ベトナムでの活動経験は深い。
しかし、世界市場における経験が豊富だ。
HSBCによると、子会社設立の目的は、小売サービスのマーケットシェア拡大だ。
よってベトナム金融市場は
小売サービス開発に関する大幅な変更を準備している。
証券投資紙 2008年5月2日