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2008年06月09日

ベトナム、銀行合併の可能性


証券市場が続落し、ほぼ全ての上場株式が暴落。
一時、銀行株式は「堅調」と言われたが、
この不況で、未上場市場で額面価格に戻った株式もある。

この背景において、
「銀行の運営能力、管理能力、活動効果を最大限に発揮するために、
小規模銀行が大手銀行と合併する可能性がさらに大きくなった」
という意見が出てきている。

国家銀行の報告によると、2008年5月末現在、
ベトナム信託組織には5つの国営商業銀行と、
社会政策銀行、発展銀行、6社の銀行合弁会社、
36社の民間商業銀行、44外国銀行支部、
10社の金融企業、13融資会社、998国民信用ファンドがある。

2006年から今日に至るまで、国家銀行は、
25のベトナム民間商業銀行株式会社の設立申請書類と、
33の外国銀行ベトナム支部及び100%外国銀行の設立申請書類を受理。
Lien Viet銀行(本部:Hau Giang省)とTien Phong銀行(本部:Ha Noi)に対し、
設立・活動許可を発給。
さらに、3つの外国銀行支部に設立許可を発給した。

急速な成長の後、市場の暴落によって様々な困難に直面し、
銀行の株式は魅力が減退してしまった。
そんな中、国家銀行が様々な厳しい信用政策を打ち出したため、
ほぼ全ての商業銀行が、
2008年度の年間業績予測の調整を余儀なくされた。

経済背景全体は困難な状況にあるが、
市場獲得、顧客獲得競争は日増しに激化しており、、
各銀行は早急な拠点拡大を迫られている。
このため、全国における各銀行の取引支店は数千店舗にも及び、
特に、都市部における店舗数が増加。
また、各銀行は顧客を集めるために新商品を売り出している。

ベトナム銀行協会法律委員長であるTran Dinh Hien弁護士によると、
現在、多くの銀行は少ない資本金で、数多くの支部を展開している。
本来これは、実際にマーケットシェアを拡大するために必要なことではあるが、
資本金が少なく、収益のない場合、
利子の上昇や他分野(不動産やその他事業等)への投資を招き
不健全な競争を生む。

ベトナムには商業銀行の数が多すぎるという警告もあり、
これからは、銀行の新設を許可するより、
徐々に小規模銀行を合併していくことで、
ベトナム銀行の競争力を高めるべきだ。

今日まで、ベトナムにおいて銀行の合併はないが、
国際金融市場においては、数多くの銀行が合併している。


証券投資紙  2008年6月9日


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