銀行の支店拡大、経費の問題
2008年末多くの銀行は年初の状況とは違い、
新しい支店及び取引代理店の開設を促進し、市場で商標を宣伝する。
しかし、支店及び代理店の数が増えると、銀行の活動経費に関する負担は増加する。
2008年に入り、多くの銀行は支店及び取引代理店の設立を制限するが、
ACB銀行は積極的に新しい支店を開設した。
Nguyen Thanh Toai-ACB副社長によると、
2008年にACB銀行は75支店及び取引代理店を開設し、
2008年中に支店及び代理店の数を186店に上げた。
2008年11月上旬まで、ACB銀行はRach Gia取引代理店(Kien Giang省)、
Long Hoa代理店(Tay Ninh省)、Vinh Long代理店(Vinh Long省)を開設し、
全体の数を178店に上げた。
ACB銀行と全く同様ではないが、2008年6月上旬より活動開始した
Tien Phong銀行(TienPhongBank)はハノイ支部とホーチミン支部を開設した。
引き続き11月中にハノイ市で4店の取引代理店を開設予定。
次いでホーチミン市、Da Nang市、Can Tho市、Hai Phong市でも取引代理店を開設する予定。
まだ活動期間が5ヶ月しかないLien Viet銀行(LienVietBank)は、
2008年11月上旬までに取引ネットワークが12支店及び代理店に増加。
計画では2008年末までにLienVietBankの取引ネットワークは17店に増加予定。
ACB銀行だけではなく、
新設の銀行も新しい支店及び代理店の開設を促進している。
その他、Dai A銀行、Bac A銀行、Sai Gon銀行、Phuong Nam銀行等の
多くの民間商業銀行も新しい支店及び代理店の開設を開始した。
経費の問題
Dao Trong Khanh-TienPhongBankの代表取締役社長によると、
支店及び代理店数の拡大により、各銀行間で金利、サービス料の競争が
出て来ると共に、存続のためにサービス商品及び質の面でも競争が起きる。
Khanh社長は、
「顧客に対する最良のサービスを提供するために
各銀行が支店・取引代理店のネットワークを合理的に開発し、
他の電子方式を使って顧客との取引を促進する。」
と述べた。
不動産市場及び人材市場は2007年末よりヒートダウンしたが、
銀行の新しい支店・代理店の開設における課題は、
人材及び適切な場所の確保の問題である。
その他、経営及び技術の基盤がネットワークの拡大に追いつかない銀行は、
信用の質及び作業の経営に関するリスクに直面することになる。
Khanh氏は
「現在の市場の状況においては、各支店及び代理店を
運営するための経費が増えるが、営業活動が以前より困窮しているので、
各代理店の赤字がなくなるまでにはかなりの時間がかかりそうだ。」
と述べた。
Bui Thi Mai-Habubank銀行代表取締役社長によると、
銀行がネットワークの拡大を図るのはマーケットシェアを拡大するためである。
しかし、現時点ではどのような活動範囲、活動規模であっても
銀行の活動に対して多少影響を与える。
周到に準備をしていてもそれは同じである。
Mai氏は
「設立されたばかりの小規模の銀行にとって、
ネットワークの拡大に関するリスクの大部分は職員の能力であり、
その次は管理システムである。」
と述べ、Mai氏と同様の観点を持つToai氏は
「ACB銀行の支店・代理店は全て重点経済地域で開設されたので、
上記の負担が大幅に減った。」
と述べている。
Vneconomy.net 2008年11月13日