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2009年06月10日

2009年外貨需給は安定するか


年初、外貨市場は大きな変動を見せたが、
銀行専門家は、現在から年末までの外貨需給は、
安定すると考えている。
ベトナム経済は、外貨需給のバランス取りに成功し、
外貨出入に関する変動を事前に予測可能である、とした。


その他、外貨市場を安定させる要素として、
現在の200億ドルある外貨準備資金が挙げられる。
09年、これによりVNDは最大6%値下げ可能となっている。

ベトナム投資開発銀行 (BIDV)は、
USD/VNDの為替レートの急上昇の原因は、
外貨の大量保有であり、外貨出入の影響ではない、としている。
年初3カ月、貿易バランスシートは連続して余剰金が発生している。
(4ヶ月で8億ドル)
債券市場では、第1四半期の外国投資家の
債券純売却額が約3億ドルとなり、
4、5月の純購入額、約1.3億ドルを補う形となり、
外国間接投資も安定してきている。

ただ注意すべきは、ベトナムに入る外貨は外貨市場に流入し、
外貨清算が必要とされる場所に流れているわけではない、ということだ。
USDは高くなるまで主に預金口座に入れられる。
企業はUSDの返済のためにVNDを借入している状態だ。
VNDとUSDの預金金利の差を縮小するため、
VNDからUSDで預金する傾向となっている。
09年4月末までで、銀行の外貨預金額は、
08年末から4.52%増となっているが、外貨借入額は1.6%減となっている。

ただ、この状況は調整されている。
外貨市場の需給バランスが取れていなかった時、
国家銀行は市場安定のため、強硬対策をいくつか実施した。
例えば、各銀行の外貨営業活動を幅広く検査、
企業の外貨保有状況を改善し、
外貨を担保にしてVNDを借入することを禁止するなどした。

他の分析では、
09年ベトナムの輸入超過総額は69億ドンとの予測がされており、
前年より60%減とんっている。
(09年の輸出総額560億ドル超の可能性あり(金輸出除外)、
 輸入総額651億ドンとの予測あり)
また、外国直接投資案件の実施額は50億ドルと予測され、
外国の間接投資額も安定すると予測されている。
その他、2009年第1四半期の
FDI申請額は60億ドルと予測され、為替レートが高くなる可能性は低い。

BIDVの外貨専門家は、貿易バランス、清算バランス等の
マクロ的な経済要素については、
ベトナムの外貨準備資金で充分に対応できたため、
外貨市場を監査し、安定させることができるだろう。
ただ、市場が本当に安定するためには、
国家銀行の対策が非常に重要となる、と指摘した。



証券投資紙  2009年6月9日

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