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2009年07月06日

商業銀行 上半期に高い利益を達成


ベトナム経済はここ6ヶ月間も引き続き困難な時期であったが、
多くの銀行が利益を上げたと発表した。
殆どの信用機関は未発表だが、商業銀行10行が
高い税引き前利益を上げられるとした。


「悪い」年だが、「財産」を作れる

具体的にはTechcombankの税引き前の利益は1兆310億ドン。
Maritime Bankが5850億ドンに達したが、
準備資金として1120億ドンを引いた後の
税引き前の利益が4730億ドンに達し、
資本金の26%以上を占める。

ベトナム経済状況が引き続き安定すれば、
Maritime Bankは全体的な計画を超える可能性が高い。

ABBankも1710億ドンの利益を達成。
6月の利益は270億ドン以上。
SHBは2500億ドン(計画の74.4%)に達し、
今年前半の配当率は約8%。

市場に参加したばかりの新設銀行である
LienVietBankとTienPhongBankも負けていない。
LienVietBankの発表によると、利益3400億ドン、
総資産12兆ドン、貸出資金が5.5兆ドンに達した。

TienPhongBankについては、利益が然程高くなく、
700億ドン~730億ドンだが、その60%が
伝統的な銀行の活動による利益であり、
残りが外貨売買活動、債券の売買による利益である。
総資産は4兆2000万ドン、調達資金が2兆ドンに達した。
貸出資金約1兆ドン、年末にROE(利益/主資金)が15%、
ROA(純利益/総資産)が2.5%に達することが期待される。

7月中旬まで銀行の業績は明確になっている。
様々な資本金の規模の銀行は、一斉に業績を発表。
殆どの銀行が黒字であり、高い利益を得た会社が少なくない。


利益はどこから?

経済衰退の状況をまだ完全に超えていない背景において、
なぜこの6ヶ月間で、ベトナム銀行は
安定した活動ができ、高い利益を得られたのか。

Nguyen Duc Vinh-Techcombank代表取締役社長は
「信用活動による売上が約55%を占めるが、
この活動による利益はあまり大きくない。
具体的には、Techcombankの5月の利益は1680億ドンであったが、
信用活動による利益は300億ドンしかない。
残りの利益は貿易関係の活動、資金営業活動等に
よるものである。」と述べた。

Nguyen Van Le-SHB代表取締役社長によると、
同行の活動が依然良好な理由は、
ベトナム経済が徐々に回復しているためであり、
政府の需要引き上げ政策及び金利支援政策の実施の成果である。

ただ、ある商業銀行の社長は、現在の状況から、
商業銀行銀行の利益は、信用活動による利益の他に、
証券、債券の売買活動による利益もあると考えている。
実際の赤字・黒字は何に起因しているのか。

ある大手商業銀行の資金担当社長は、
「多くの銀行が利益を発表することについて非常に驚いた。
とある銀行に聞くところによると、昨年債券を多く購入したため、
今年は利益を実現化するだけである」と語った。

2009年は銀行分野にとっては本当に「最悪」の時期である。
通常、銀行の利益の中で貸出金利が全体の70%~80%を占めるが、
今年、この数字は半分以下に激減。

また、昨年は金利が急上昇し、多くの銀行が安い金利で
資金を調達できたため、大きな利益を得たが、
今年は逆で、金利が非常に低くなったため、
商業銀行がこの状況に追い付けない。
従って、今年の金利による利益は前年より低い。

銀行の利益は昨年の債券投資活動による現実化のものである。
2008年11月に企業債券の金利が年間16%になったため、
企業債券への投資により、商業銀行が1年間に
平均数千億ドン~数兆ドンの利益を得られる。
2008年に40社の商業銀行の中で、半分が債券売買活動に参加し、
全社が利益を上げた。

他にも、株式売買による利益がある。
例えば、昨年末に証券が暴落したため、各銀行が
大きな準備資金を引き当たったが、今年相場が上昇したため、
準備資金を回収し、さらに利益が上がった。

従って、下半期に銀行が引き続き儲かるであろうか。
これは完全に経済回復の能力によるだろう。
ベトナム経済が衰退状況を完全に乗り越えられない場合、
各銀行は安定した活動を維持する方法を考えるべきである。



Vneconomy.net 2009年7月6日

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