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2009年07月08日

銀行とUPCoM 縁まだ遠い


ベトナム銀行分野の民営化スピードは
銀行分野株式に対する
投資家の信用に影響を与えた。


情報提供や株式の取引に関する
UPCoM市場の規定は明確であり、
未上場市場のように
投資家が支配権を得ることない。
そのためであろうか、
UPCoM稼働後1カ月が経過したが、
この市場に参加する銀行がまだない。

安全性はいかに
銀行の株式は安定的な株価で取引され、
株価変動が少なくリスクも低いため、
市場をリードする要素になる。
ただ、実際には
各銀行は外国戦略投資家を
なかなか見つけられない状況にある。

金融危機の背景において、
多くの外国銀行が赤字となり、
投資資金を大きく損失しているので、
ベトナム国家銀行の規定による
戦略株主の条件に満たさない。
(総資産のバランスや
営業成績が各年連続で赤字でないこと等)

多くの専門家の意見によると、
銀行株式の状況を好転させるには、
長期的には上場が有利であるとしている。
これは、投資家および預金者の
銀行に対する信用が高まるからである。
この点は、銀行の資金調達活動、増資、
ブランドアップの成功、
もしくは失敗といった点において
決定的なものとなり得る。

一方で銀行株式の魅力はまだ低い
UPCoMの誕生により自由市場が縮小され、
投資家のリスクは限定的なものとなりつつある。
未上場市場では、売買側が無契約で、
株式先渡しで資金は後日の受ける方式で
株式の売買が行われたため、
仲介者が大きな損失を被る場合もあった。

株式を購入したい場合は、
電話一本、または手書きメモや
携帯電話のメッセージで行え、
デポジットも必要ない。

そして、株式は、一連の仲介者を通じて
購入側に引き渡され、
前の持ち主が購入者より利益を得る仕組みである。
また、一連の仲介者を通じて譲られたため、
株価は値上がりする。

このような、「金の株式」取引において、
なぜUPCoMは魅力的な市場となり得ないのか。
銀行数社の説明によると、
会社情報に関する透明性や
株式流動性を高めるという目的において
UPCoMへの上場はあまり意味がないという。

例えば、UPCoMがなくても
銀行の株式が常に取引され、
市場で最も流動性が高いからである
(EximBank、Maritime Bank株式等)

また、会社情報の提供について、
このような困難な時期に
明確な会社情報や会計報告書を提供することは、
好ましくない面もあり
UpCoMへの上場は逆効果になる可能性もある。

そのた、銀行が積極的にUPCoM市場へ
参加しない理由として
UPComが会計に関する報告体制や、
特に、株主名簿の管理体制について、
整備を求めるからである。

従来、銀行各行は、
自身で株主名簿を管理したが、
上場する場合、
この管理を証券会社に委託しなくてはならず、
株主に関する情報の更新や
株価の過剰管理について懸念されている。



企業フォルム 2009年7月8日

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