ブルーチップ ベトナム投資ニュース

2009年上半期の銀行の業績が発表されたが、多くの人々に、
銀行は困難な時期に急成長を成し遂げと印象付けた。
しかし、これらの銀行の役員側は、利益の急成長には
つながっていないと感じている。

Sacombankは財政投資及び信用活動のリスクにおける
準備資金を差し引いた後の2009年上半期の税引き前利益が、
9050億ドンに達した。
この数字は今年の目標（1兆6000億ドン）の50％を超え、
計画の慎重さと好成績が現れ出た。

前年の活動状況を振り返ると、
同行は2008年、2兆ドンの利益目標を立てたが、
国際金融危機の影響により、1兆5000億ドンに修正。
実際、2008年の利益は1兆1000億ドンとなった。

このため、2009年は利益目標を慎重に計算。
目標額を1兆6000億ドンとしたため、急速な発展とは言い難い。
Sacombankの主資本は1兆7000億ドン以上あり、
目標を達成しても、成長率は20％。
これはベトナム企業の平均成長率よりは高いが、
大幅に高いものではない。

Eximbankは上半期に8130億ドンの税引き前利益に達し、
今年の目標は1兆5000億ドンと計画した。
ただ、主資本が13兆5000億ドンあり、
ベトナム銀行分野の中で最大であるため、
業績は資本金の規模に相当しないと指摘された。

6月末までにTechcombankの税引き前利益は
1兆310億ドンに達した（資金貸出リスク及び
証券の下落リスクの準備資金差し引き後の利益）。
活動効果については、今年高い成長率に達したが、
主資本の5兆ドンと比較して、上半期の営業活動は
20％の効率であった。

ただ、Nguyen Duc Vinh－Techcombank代表取締役社長は
以前慎重。同氏によると、活動効率が高いことは
株主及び企業にとって良いことだが、
財政機関の活動が様々なリスクに直面するので、
安定した成長を維持することが一番重要である。
これを達するためには、同行ははコーワ（Core）営業システムを
設けなくてはいけない。年初6ヶ月の売上の中では
コーアバンキング活動（貨幣売買、国民及び機関の預金、
輸出入に対する資金協力、資金貸出）が70％を占め、
残りの30％が債券売買、金売買等のほかの活動からの売上である。

そのうち、資金貸出活動による売上が、
Techcombankの全体の売上の50％以上を占める。
株式投資に関する利益は6月に得ており、
以前から投資していた株式の売却により、
399億ドンを回収した。
ある銀行の役員によると、
現在ACBだけ年間30％の成長率を維持できたが、
Techcombank, Sacombank等の他の銀行は
年間20％しか維持できない状況である。