ブルーチップ ベトナム投資ニュース

8月末から現在までで中央銀行が発表した
銀行システム内のUSD／VNDの為替レートが、上昇を続けている。
9月9日、USDは16,980VNDを超え、16,981VNDとなった。
9月10日の午前、銀行システム内のUSD／VNDの為替レートは、
1ドル16,983VNDにまで上昇した。

これに合わせて今朝、各商業銀行のUSD購入値、売却値も
一斉に今までで最も高く上昇、
銀行システム内の変動枠の上限（5％）にまで上がり、
17,832VNDになった。

これまでの最高上昇は2008年12月25日の、1USD16,989VNDであった。
その日は初めてベトナム中央銀行が、
直接為替レートを1USD16,494VNDから3％上げた。
それから今年2月中旬まで、銀行システム内の平均為替レートは、
1USD16,980VNDで安定してきた。
ただ、その時点では変動枠が+/-3%で抑えられており、
各商業銀行は1USD17,500VNDで取引していた。

今年3月末から銀行システム内の平均為替レートが急速に減少し始め、
1USDあたり10VND減少する日もあった。
これは、今年3月24日から中央銀行が
為替レートの変動枠を+/-3% から5%に調整したためで、
新変動枠の政策に対する、適切な調整と評価されている。
7月末から現在まで、銀行システム内のUSD／VNDの平均為替レートは、
また上昇を始めているが、2008年末よりは低い。
ただ、変動枠が高いため、現在、各商業銀行のUSDが
今までで最も高くなってしまっている。

年初からの変動を見ると、
各商業銀行のUSD／VNDの為替レートは変動枠の上限に上がっている。
購入値を売却値と同様に上げることが、
今年6月11日から現在まで続けられてきた。

中央銀行は先週の市場状況の報告を通じ、
引き続き「市場変動を指導し、
外貨市場がもっと積極的に活動できるため、
適切な対策を採っていく」考えを示した。

8月、中央銀行職員によると、
市場での厳しい外貨需給が少し改善され、
企業と人々が、USDの保管に代わり販売を始めた、としている。

企業のUSDの借入需要も増加している。
7月と8月の資金貸出成長率は急増、
それぞれ1.2％と1.52％となっている。
8月末からUSDの預金金利も急速に上がってきている。
いくつかの銀行がUSD預金金利を年間4.15％に上げた。

統計総局のデータによると、
2009年8月のUSD／VNDの為替レートは、
2008年12月より6.36％を上昇、前年同期から8.95％を上昇した。