ブルーチップ ベトナム投資ニュース

銀行システム内の為替レートは、
6月の16,950VNDから上昇する傾向が続いている。
1ヶ月前の為替レートと比べ、
1USD当たり20VND高い17,000VND近くに跳ね上がっている。

そのため、国家銀行の為替レートも、
2008年12月25日の1USD16,989VNDを大きく上回った。
（2008年2月25日時点の自由市場の為替レートは1USD17,520VND）。
去年6月、銀行は1USD19,000VND以上のレートでUSDを売却していた。
当時の銀行システムの為替レートは1USD16,650VNDであった。

市場全体の為替レートも上昇傾向にあり、
各商業銀行とも10月9日に変動枠を5％上限まで引き上げ、
1USD17,894VNDとなっている。

ある商業銀行役員は、銀行と自由市場の為替レートの差は
近づきつつある。これは合理的な動きだ、と話している。

銀行システムの為替レート上昇に伴い、
輸出活動が支えられ、輸入超過は抑制されることになる。

ただ、国家銀行の専門家は、
年初から現在までの銀行の為替レートは、
上昇傾向にあるものの、変動枠も小さく約0.14％に留まっている、と話す。

3月、国家銀行は為替レートの変動枠を
3％から5％に引き上げたことも視野に入れると、
年初から現在までの銀行内為替レートの上昇は、2.14％に留まる。
経済専門家は、為替レートが年間5～6％を上昇することが、
ベトナムにとって適切な状況である、と分析している。

先日、銀行システム内の外貨取引状況は楽観的な評価を受けている。
USDの流動性も安定的に維持されている。

銀行システム内のUSDは上昇傾向にあるが、
自由市場では下降傾向となっている。

この1週間、各商業銀行の為替レートでは、
平均1USD当たり50VND上昇したが、
自由市場では70VND下がっていた。

自由市場でUSDが安くなった理由として、
購入需要が減ったことがある。
各銀行の明るい雰囲気とは逆となっている。

ハノイ市における自由市場の為替レートは、
1USD18,240～18,260VNDで売買されている。

国際為替市場について、Ben Bernanke－アメリカ資金準備局会長が、
今後厳しい金融政策を実施する構えを見せたところ、
10月9日のUSDは軽く上昇した。