銀行の金利 どこから？
2010年の資金調達は、昨年より難しくなると見られている。
貸出金利と預金金利の差は徐々に縮小され、金の上限も
廃止される予定がない。
同時に、金取引所の閉鎖により、金、外貨売買活動による収入も
金利に貢献できない状況になる。
今年の利益を、昨年同様に達成することを目標にしている銀行が多いが、
実現は困難である。
サービス業務による収入が減少
資金貸出活動に期待
証券投資紙 2010年2月1日
貸出金利と預金金利の差は徐々に縮小され、金の上限も
廃止される予定がない。
同時に、金取引所の閉鎖により、金、外貨売買活動による収入も
金利に貢献できない状況になる。
今年の利益を、昨年同様に達成することを目標にしている銀行が多いが、
実現は困難である。
サービス業務による収入が減少
2009年に外貨売買活動がEximbank（EIB）に与えた利益は
1340億VNDで、前年（6340億VND）より78.8％減となった。
昨年は外貨取引活動にとって困難な年と評価されたが、
EIBは金と外貨の売買に関する強みがある銀行として知られていた。
また、2009年第4四半期、
EIBの証券売買活動が435億VND赤字になったため、
累計1年間で398億VND以上赤字になった。
このため、第4四半期の税引き後利益が1620億VNDにとなったが、
累計1年間で1兆1440億VNDとなり、前年同期比60.9％増だった。
2009年の税引き前の利益は5兆6880億VNDに達し、
前年同期より342.76％増と驚くべき成績になったことが
Vietcombankにより発表された。
同行の今年の目標は税引き前の利益が3兆4000億VND。
VCB代表取締役社長によると、昨年の成績が目標を超えた理由は、
返済困難である借金の割合が3％以下に抑えられたためで、
リスク準備資金が大きく減ったと共に、
前年の一部の準備資金率を回収したことも影響している。
VCBの財政報告によると、具体的には、
2009年第4四半期の純利益が1兆6440億VNDであり、
資金貸出のリスク準備資金の回収が2490億VNDであった。
2008年にVCBは2兆500億VNDのリスク準備資金を引き当てた。
2009年第4四半期、利益からのVCB収入は3兆9640億VNDに達し、
前年年同期比18.68％減となったが、活動経費は1兆2500億VNDに増加し、
前年同期より83％増加した。
2009年累計のVCBの収益は15兆2920億VNDで、
前年比38.55％増。活動経費は3兆7330億兆VNDで、
前年の2倍となったが、資金貸出リスクの準備資金が
1914億3000万VNDしか引き当たらなかった。
Sacombank (STB)については、2009年第4四半期の税引き前の利益が
6149億VND、税引き後の利益が4865億VNDとなり、
第3四半期より14％増加した。
年間累計の収入が9兆1450億VND、支出は6兆9950億VND。
税引き前の利益が2兆1500億VNDに達し、
目標より目標の1兆6000億VNDの34.4％増となった。
2010年のSTBの利益目標は2兆6000億VNDで、
これはSTBの取締役会にとって大きな挑戦である。
今年の資金貸出成長の目標を去年より低く抑えるために、
サービス部門からの収入を増やさなければならなず、
利益全体の30％以上を占めることを目標とした
（2009年、サービス部門が全体の25％～30％）。
ただ、この目標を実現することも非常に難しい。
2010年3月末までに、大きな取引を扱うSacombank金取引所（SBJ）
（1日50万グラム～60万グラム）も閉鎖しなければならない。
1340億VNDで、前年（6340億VND）より78.8％減となった。
昨年は外貨取引活動にとって困難な年と評価されたが、
EIBは金と外貨の売買に関する強みがある銀行として知られていた。
また、2009年第4四半期、
EIBの証券売買活動が435億VND赤字になったため、
累計1年間で398億VND以上赤字になった。
このため、第4四半期の税引き後利益が1620億VNDにとなったが、
累計1年間で1兆1440億VNDとなり、前年同期比60.9％増だった。
2009年の税引き前の利益は5兆6880億VNDに達し、
前年同期より342.76％増と驚くべき成績になったことが
Vietcombankにより発表された。
同行の今年の目標は税引き前の利益が3兆4000億VND。
VCB代表取締役社長によると、昨年の成績が目標を超えた理由は、
返済困難である借金の割合が3％以下に抑えられたためで、
リスク準備資金が大きく減ったと共に、
前年の一部の準備資金率を回収したことも影響している。
VCBの財政報告によると、具体的には、
2009年第4四半期の純利益が1兆6440億VNDであり、
資金貸出のリスク準備資金の回収が2490億VNDであった。
2008年にVCBは2兆500億VNDのリスク準備資金を引き当てた。
2009年第4四半期、利益からのVCB収入は3兆9640億VNDに達し、
前年年同期比18.68％減となったが、活動経費は1兆2500億VNDに増加し、
前年同期より83％増加した。
2009年累計のVCBの収益は15兆2920億VNDで、
前年比38.55％増。活動経費は3兆7330億兆VNDで、
前年の2倍となったが、資金貸出リスクの準備資金が
1914億3000万VNDしか引き当たらなかった。
Sacombank (STB)については、2009年第4四半期の税引き前の利益が
6149億VND、税引き後の利益が4865億VNDとなり、
第3四半期より14％増加した。
年間累計の収入が9兆1450億VND、支出は6兆9950億VND。
税引き前の利益が2兆1500億VNDに達し、
目標より目標の1兆6000億VNDの34.4％増となった。
2010年のSTBの利益目標は2兆6000億VNDで、
これはSTBの取締役会にとって大きな挑戦である。
今年の資金貸出成長の目標を去年より低く抑えるために、
サービス部門からの収入を増やさなければならなず、
利益全体の30％以上を占めることを目標とした
（2009年、サービス部門が全体の25％～30％）。
ただ、この目標を実現することも非常に難しい。
2010年3月末までに、大きな取引を扱うSacombank金取引所（SBJ）
（1日50万グラム～60万グラム）も閉鎖しなければならない。
資金貸出活動に期待
各銀行によると、2010年は、経済・金融危機が発生した
2008年～2009年より、市場が良くなる年である。
経済理論では経済成長が高くなると、
銀行により多くのチャンスが与えられる。
ただ、VCBによると、経済全体は良くなったが、
財政・銀行分野での競争が激しくなっている。
そのため、今年はVCBの利益計画が、昨年の実績より
超えることはなさそうだ。
2009年末までEIBの総資産は66兆290億VND、
前年年比36.8％増、調達資金は38兆7660億VND、
25.5％増加した。
昨年末までの貸出資金は38兆3810億VNDで、
前年同期より80.7％増加した。
今年、EIBは資金貸出成長目標を25％以下に抑えなくてはいけない。
また、EIBの収入源について、金取引所を閉鎖すると共に、
サービス業務からの収入も増加しない。
また、外国銀行での金取引も1月6日に中止となった。
外貨取引についても、2010年が2009年と余り変わらないと予測され、
Eximbankの外貨両側代理店も徐々に減り、
ホーチミン市では10店舗から3店舗に縮小された。
ACBは、2009年の実績が目標と近い。
2009年、ACBグループの利益は2兆8180億VND以上で、
計画より1180億VNDを超えた。
そのうち、資金貸出活動の利益が20％、サービス手数料が26％、
債券及び有価物取引が25％、銀行システム内の活動が4％、
資金運用及び投資活動が25％を占めた。
昨年末までACBの調達資金は123兆9680億VNDに達し、
前年より35.33％増加した。
2009年の貸出総額は年初より80.59％増加した。
2010年のACB資金貸出成長目標は前年より低く設定されたが、
同行によると、資金貸出活動はACBの主要な収入源である。
サービス業務については、個人財政サービス等の活動を
積極的に行う予定である。
昨年、金取引手数料の収入は然程大きくなく、
全体の収入の4％～5％であった。
そのため、金取引所閉鎖後、金取引手数料を補う、
他のサービス活動を実施することができる。
特に、2010年、ベトナム経済は2009年より安定して成長すると評価された。
実際、商業銀行の活動、特に小規模の商業銀行の活動の中では
資金貸出活動が主な収入源となる。そのため、昨年1年間で
数社が資金貸出成長率を高く上げた（ホーチミン市で
2008年より145％を成長した銀行もあった）。
これは資金に対する圧力を高めると共に、様々なリスクを抱き、
銀行の財政力及び経営能力を超える。
年初からの顧客及び経済機関からの預金状況を見ると、
2010年の資金調達は2009年の第2四半期と第3四半期より
困難になる可能性が高く、銀行に対する利益の圧力が増加する。
現在、預金金利と貸出金利の差が小さくなっているが、
銀行の主な収入は資金貸出活動からのものである。
各銀行はサービス部門から収入を上げることに
非常に努力している。
2008年～2009年より、市場が良くなる年である。
経済理論では経済成長が高くなると、
銀行により多くのチャンスが与えられる。
ただ、VCBによると、経済全体は良くなったが、
財政・銀行分野での競争が激しくなっている。
そのため、今年はVCBの利益計画が、昨年の実績より
超えることはなさそうだ。
2009年末までEIBの総資産は66兆290億VND、
前年年比36.8％増、調達資金は38兆7660億VND、
25.5％増加した。
昨年末までの貸出資金は38兆3810億VNDで、
前年同期より80.7％増加した。
今年、EIBは資金貸出成長目標を25％以下に抑えなくてはいけない。
また、EIBの収入源について、金取引所を閉鎖すると共に、
サービス業務からの収入も増加しない。
また、外国銀行での金取引も1月6日に中止となった。
外貨取引についても、2010年が2009年と余り変わらないと予測され、
Eximbankの外貨両側代理店も徐々に減り、
ホーチミン市では10店舗から3店舗に縮小された。
ACBは、2009年の実績が目標と近い。
2009年、ACBグループの利益は2兆8180億VND以上で、
計画より1180億VNDを超えた。
そのうち、資金貸出活動の利益が20％、サービス手数料が26％、
債券及び有価物取引が25％、銀行システム内の活動が4％、
資金運用及び投資活動が25％を占めた。
昨年末までACBの調達資金は123兆9680億VNDに達し、
前年より35.33％増加した。
2009年の貸出総額は年初より80.59％増加した。
2010年のACB資金貸出成長目標は前年より低く設定されたが、
同行によると、資金貸出活動はACBの主要な収入源である。
サービス業務については、個人財政サービス等の活動を
積極的に行う予定である。
昨年、金取引手数料の収入は然程大きくなく、
全体の収入の4％～5％であった。
そのため、金取引所閉鎖後、金取引手数料を補う、
他のサービス活動を実施することができる。
特に、2010年、ベトナム経済は2009年より安定して成長すると評価された。
実際、商業銀行の活動、特に小規模の商業銀行の活動の中では
資金貸出活動が主な収入源となる。そのため、昨年1年間で
数社が資金貸出成長率を高く上げた（ホーチミン市で
2008年より145％を成長した銀行もあった）。
これは資金に対する圧力を高めると共に、様々なリスクを抱き、
銀行の財政力及び経営能力を超える。
年初からの顧客及び経済機関からの預金状況を見ると、
2010年の資金調達は2009年の第2四半期と第3四半期より
困難になる可能性が高く、銀行に対する利益の圧力が増加する。
現在、預金金利と貸出金利の差が小さくなっているが、
銀行の主な収入は資金貸出活動からのものである。
各銀行はサービス部門から収入を上げることに
非常に努力している。
証券投資紙 2010年2月1日
