外国投資家 貿易赤字・インフレへの懸念続く
ベトナム証券市場に関する
2010年2月8日付HSBCの最新報告書は
ベトナムの貿易赤字とインフレに対する
外国投資家の懸念について掲載した。
この観点は09年2月からの外国投資家の動きと反する。
今月、外国投資家が大量に株式を購入したが、
流動性の懸念がまだ続いている。
貿易赤字に関する懸念
同報告書によると、
最新マクロデータを分析した上で
ベトナム経済が安定的に回復し、
09年第4四半期に7.7%の成長率に達したとしている。
この成長率は年初の3.1%より大幅に上昇し、
第2・第3四半期の4.4%と5.2%より高い。
輸出活動、国内需要の回復、投資の加速により
2010年にはベトナムのGDPが6.8%に達すると評価している。
外国投資家が一番懸念している
貿易赤字とインフレの問題について同報告書は、
昨年の輸入成長率が輸出より大きく増加し、
09年4月から超過輸入額が
1ヶ月平均10億~20億USDとなったこと、
今年の1月にはこの数字が約13億USDになった点を挙げ、
「我々にとって貿易赤字は短期的な問題である。ただ、最悪の時期を経た。」
と掲載した。
インフレについては、1月上旬に
「インフレの圧力により、公定歩合は今年中に追加4%を引き上げる必要がある」
と言う見解を出した。
今年1月に物価上昇率が、昨年12月より1.3%を増加し、
1%以上上昇してから5ヶ月目となる。
この観点は最新報告書の中でも引き続き掲載され、
3月中に状況が変わることを予測した。
その他、証券市場に悪影響を及ぼしている
他の問題も掲載された。
例えば、資金貸出を厳格化する可能性、
金利支援政策の実施中止、外国投資資金の急速減少、
流動性の低下である。
それらの問題を持っているベトナム証券は
現時点で適切な価格になると評価された。
2009年の上場企業の売上成長率が平均20%達成を予測すると、
2010年のPERが11倍であり、ベトナム証券のPERが
アジア地域の中では低くなる(韓国は10.1倍、タイは11.2倍)。
ベトナム経済の安定的な発展
最新の報告書に現れたHSBCの観点は統一であるが、
他の機関の観点と多少違った。
例えば、2010年のStandard Charteredの報告書は
2010年にベトナムのインフレが通常の割合で上昇し、
年中に8.9%、年末に10%を達するとした。
理由は経済が高く成長することである。
HSBCの予測によると、
今年のFDI実質額が約100億USDであるが、
Standard Chartered Bankは国際経済回復の影響により
09年のベトナムへのFDI及び越僑送金の傾向 が
逆になるため、それぞれ120億USDと75億USDに
達すると予測した。
外国機関とは違い、ベトナム機関が
マクロ政策に対して楽観的に評価した。
例えば、Ban Viet証券株式会社は
2010年にインフレが約10%を達し、
公定歩合が8%~10%で変動するという。
2010年の発展展望については、
ベトナム経済が発展軌道に戻り、
需要引き上げ政策の実施が中止になっても
成長動力が引き続き維持される。
輸出はコメ、ゴム、繊維等の主力商品の価格と生産量が
昨年末から回復しているので、輸出成長率が
6%に達する可能性が高い。
輸入も増加するが、輸出成長より低い年間約5%をとなる。
各管理機関が不必要な商品の輸入を制限し、
資材の価格上昇スピードは輸出製品の価格上昇より遅い。
今年の貿易超過輸入額は約120億USDであり、昨年と同様である。
金融政策について、インフレを抑制するため、
国家銀行が2010年前半に資金貸出を厳格化する。
公定歩合を引き上げる可能性もあるが、最大10%までである。
ただ、厳しい資金貸出政策が後半に緩和されるので、
マクロ的な状況が安定する。
2010年の目標は「安定的な成長」であり、
重要な要素である。
政策の変動はマクロ的な変動に合わせるために
引き続き調整されるので、ベトナム経済が質と量の両面で
安定的な発展軌道に戻される。
Vneconomy.net 2010年2月10日
2010年2月8日付HSBCの最新報告書は
ベトナムの貿易赤字とインフレに対する
外国投資家の懸念について掲載した。
この観点は09年2月からの外国投資家の動きと反する。
今月、外国投資家が大量に株式を購入したが、
流動性の懸念がまだ続いている。
貿易赤字に関する懸念
同報告書によると、
最新マクロデータを分析した上で
ベトナム経済が安定的に回復し、
09年第4四半期に7.7%の成長率に達したとしている。
この成長率は年初の3.1%より大幅に上昇し、
第2・第3四半期の4.4%と5.2%より高い。
輸出活動、国内需要の回復、投資の加速により
2010年にはベトナムのGDPが6.8%に達すると評価している。
外国投資家が一番懸念している
貿易赤字とインフレの問題について同報告書は、
昨年の輸入成長率が輸出より大きく増加し、
09年4月から超過輸入額が
1ヶ月平均10億~20億USDとなったこと、
今年の1月にはこの数字が約13億USDになった点を挙げ、
「我々にとって貿易赤字は短期的な問題である。ただ、最悪の時期を経た。」
と掲載した。
インフレについては、1月上旬に
「インフレの圧力により、公定歩合は今年中に追加4%を引き上げる必要がある」
と言う見解を出した。
今年1月に物価上昇率が、昨年12月より1.3%を増加し、
1%以上上昇してから5ヶ月目となる。
この観点は最新報告書の中でも引き続き掲載され、
3月中に状況が変わることを予測した。
その他、証券市場に悪影響を及ぼしている
他の問題も掲載された。
例えば、資金貸出を厳格化する可能性、
金利支援政策の実施中止、外国投資資金の急速減少、
流動性の低下である。
それらの問題を持っているベトナム証券は
現時点で適切な価格になると評価された。
2009年の上場企業の売上成長率が平均20%達成を予測すると、
2010年のPERが11倍であり、ベトナム証券のPERが
アジア地域の中では低くなる(韓国は10.1倍、タイは11.2倍)。
ベトナム経済の安定的な発展
最新の報告書に現れたHSBCの観点は統一であるが、
他の機関の観点と多少違った。
例えば、2010年のStandard Charteredの報告書は
2010年にベトナムのインフレが通常の割合で上昇し、
年中に8.9%、年末に10%を達するとした。
理由は経済が高く成長することである。
HSBCの予測によると、
今年のFDI実質額が約100億USDであるが、
Standard Chartered Bankは国際経済回復の影響により
09年のベトナムへのFDI及び越僑送金の傾向 が
逆になるため、それぞれ120億USDと75億USDに
達すると予測した。
外国機関とは違い、ベトナム機関が
マクロ政策に対して楽観的に評価した。
例えば、Ban Viet証券株式会社は
2010年にインフレが約10%を達し、
公定歩合が8%~10%で変動するという。
2010年の発展展望については、
ベトナム経済が発展軌道に戻り、
需要引き上げ政策の実施が中止になっても
成長動力が引き続き維持される。
輸出はコメ、ゴム、繊維等の主力商品の価格と生産量が
昨年末から回復しているので、輸出成長率が
6%に達する可能性が高い。
輸入も増加するが、輸出成長より低い年間約5%をとなる。
各管理機関が不必要な商品の輸入を制限し、
資材の価格上昇スピードは輸出製品の価格上昇より遅い。
今年の貿易超過輸入額は約120億USDであり、昨年と同様である。
金融政策について、インフレを抑制するため、
国家銀行が2010年前半に資金貸出を厳格化する。
公定歩合を引き上げる可能性もあるが、最大10%までである。
ただ、厳しい資金貸出政策が後半に緩和されるので、
マクロ的な状況が安定する。
2010年の目標は「安定的な成長」であり、
重要な要素である。
政策の変動はマクロ的な変動に合わせるために
引き続き調整されるので、ベトナム経済が質と量の両面で
安定的な発展軌道に戻される。
Vneconomy.net 2010年2月10日