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2010年05月06日

VND 上昇する可能性は低い?


VNDの貸出金利及び
VND/USDの為替レートの切り下げにより、
為替レートの変動に対する懸念が軽減され、
資金源がVNDに移行している。


5月4日、Vietcombankで
VND/USDの為替レートが
1USD=18,940~18,990VNDで掲載された。
自由市場では
1USD18,940VND~18,980VNDで取引された。
しかし専門家によると、
今後VNDが上昇する可能性は低い。

VNDの安定性は、
輸出及びVNDに対する信用の回復状況によって
維持されるとみられる。


資金源がVNDに移る

4月末に発行された
債券市場に関するHSC証券株式会社報告書によると、
外貨市場ではUSDの流動性が
引き続き高く維持され、
現在の為替レートは
国家銀行の規定範囲内で変動している。
VNDはやや上昇し、
銀行システム内と自由市場も
同様に変動している。

この5カ月間で実施された国家銀行の対策が
成功し、為替レートを安定させる。
また、輸出額及び外国間接投資資金が
増加することによって、
市場に対する信用が改善され、
USDの供給源が増加している。

HSCは、
「我々は多くの人がより高い金利を得るために
 預金通貨をUSDからVNDに移している。
 輸出会社が受け取ったUSDを
 すぐ銀行に売り、VNDで預金する。
 そのため、銀行システム内で
 USDとVNDが連続的に両替され、
 USDの供給源が増加している。
 この状況が、第3四半期末まで
 続くことを期待する」
とした。

また、USDの貸出金利が年間6%であり、
VNDの金利(年間13~16%)よりかなり低いので、
企業は生産営業活動を開発するために
銀行からUSDを借り入れ、市場に売る。


為替レートが1USD=19,000VNDで維持

HSCによると、
今年はVNDの切り下げのリスクが低い。
12カ月の金利が上昇し、
VNDがやや切り下がったため、
輸出額がGDPの70%近くを占めるベトナム経済が
為替レートの変動リスクを抱いている。

そのため、現在の為替レートの安定性が
いつまで続くかは
国際経済の回復状況と、
VNDの資産に対する信用の二つが鍵となる。

輸出市場が徐々に回復してきているが、
ベトナムの国内生産が
輸入資材と機材に大きく依存しているので、
輸出額が増加すると輸入額も増加する。
輸入額の減少は一時的な問題であり、
新規の生産周期のための資材を輸入する時期になると、
輸出額が再度増加するとみられる。

また、近年のFDI資金の内訳を見ると、
主な資金は建設と不動産(2009年に45%以上)、
ホテルとレストラン(2009年に30%以上)
に導入される。

上記の二つの分野は
輸出に影響を与えないが、
将来の輸入額の増加に大きく貢献する。
そのため、今年のFDI実施額が高くないことも含めて
VNDとUSDの為替レートの改善は困難である。


Vneconomy.net 2010年5月5日

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