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2010年05月27日

2010年 M&Aが不動産分野に注目


David Blackhall -Vincapital 副社長は
「ベトナム経済はまだ様々な難問を抱えているが、
 人口の急増によって不動産に対する需要が急速に成長する」
と評価した。


5月25日、
投資紙、計画投資省法制局、Avalue会社主催の
「2010年ベトナムのM&Aフォルム」が成功裏に終了した。


2010年のベトナムのM&Aの発展展望

To Hai-Ban Viet証券株式会社代表取締役社長によると、
2010年のM&A市場は、増資の圧力により
主に不動産と銀行分野である。
その他、消費分野及び小売分野の
M&A案件も増加傾向である。
数は増えるが、価値が減る。
M&A活動は主にベトナム企業間で行われている。


Avalueによると、
2010年のベトナムにおけるM&Aは
2009年より増加しているが、
以下の理由で取引価値に変化が起こらない。

①市場の発展展望は、国際経済及びベトナム経済の回復状況、
 政府の政策、投資家の動き及び戦略に大きく依存する。

②ベトナム経済は印象としては回復しているが、
 為替レートの問題とインフレ上昇の危機に直面している状況である。


M&Aと不動産分野の譲渡

David Blackhall –VinaCapital副社長は
「ベトナム不動産市場は最も活発的で注目されている市場なので、
 大きな海外投資資金を調達できると共に、
 多くの外国不動産管理会社が集まっている。」と述べた。

実際、この2年間でベトナム企業が
より広くて立地条件の良い場所を確保し、
投資経費を節約する方法を知り、資金調達能力を高め、
資金源に寄りかからないようになった。

Marc Townsend-CBRE代表取締役社長によると、
多くの外国企業は不動産投資案件に対する
ベトナム企業の資金調達能力を低く評価する観点を変えた。
そのため、ベトナム不動産に投資したい
海外投資家が金銭的価値だけでなく
新しい考え方、経験、技術を導入する必要がある。

また、海外投資家のベトナム不動産市場への
参加方法はM&Aを通じて行われている。

また、To Hai氏によると
2010年に不動産分野でのM&Aは当然のことといえる。
原因は不動産案件を所有する企業への
資金貸出を厳しい圧力である。

海外投資家が不動産投資案件に参加する場合、
まずパートナーの資産、財政力及び実施能力を調査する。
また、法律的なリスクも実施スピードに影響を与え、
展開の前には全ての経費を確定できないこともある。
そのため両者が互いの事情をよく理解できず、
かみ合わない場合は協力が難航する。


2009年の注目すべき不動産分野のM&A案件

2009年6月、
Daewooグループは財政状況が困窮したため、
LotteグループにHanoi City Complex 案件(5ツ星ホテル、高級住宅、オフィス)を
譲った。

CapitalLandは子会社であるCVH Cayman1を通じて
Hoang Thanh株式会社の株式の60%を5510億VND(3250万USD)で購入し、
Ha Noi市のMo Lao新住宅団地における
「Satin Residence」高級住宅建設案件(1億2000万USD)の
所有率を10%から70%に上げた。

Global Saia Real Estate Fundは
Reficoの株式17%を購入した。


サイゴンエコノミックスタイムズ 2010年5月26日

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