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2010年07月01日

FDIの投資資金が順調に導入


2010年の外国直接投資資金(FDI)が
2009年より10%増加し、110億USDと予測されている。


上記の予測は中央経済研究院(CIEM)の
ベトナム経済研究報告書に掲載された。

同研究報告書によると、
2010年のFDIの実施額は110億USDに達する可能性がある。
これは2010年のFDI実施計画の中で最高の成果である。

しかし、2010年のベトナムのFDI調達に関する
Standard Charteredの最新予測によると、
FDIの導入は楽観的に行われている。
ベトナムは、国際金融危機にも関わらず、
今後1年間で100億~150億USDを調達できる。
過去2年間では70億~90億USDしか
調達できなかった。

この予測の根拠は、安い賃金要素のほか、
リスクの多様化も外国投資家に対しての
説得力がある。

Standard Charteredは
「アジアの投資家が製造分野及び観光分野に対して高く関心を持ち、
 ベトナムへの投資チャンスを探している。
 今後、アメリカとヨーロッパの企業もベトナムへの投資を促進し、
 ベトナムの供給源を探すことに大きく期待している」
とした。

また、2010年のベトナム経済に関する
CIEMの研究報告書の中では
国際経済の回復傾向、輸出の成長、投資資金の外国への移転が
想定より良好に実現できる場合は、
今年のベトナムのFDI実施額が前年より20%増加する。

実際に2010年6月までFDI実施額が54億USDに達し、
前年同期比で5.9%増加したため、
2010年の計画が達成する可能性は非常に高い。

その様な状況の中で、
増資計画の割合が減っている傾向がある。
年初6カ月で増資件数が121件であり、
増資申請額が5億2500億USDと前年同期の
10.7%相当しかない。

中国では賃金が高く、
外国企業が工場を中国から他国に移転する傾向もあるが、
ベトナムでは法律及びインフラ整備がまだ不十分なため、
中国からの移転先としては限界がある。

ベトナムに関する分析の中で
Standard Charteredは
「現代の販売チェーンの中でも最良なものも
 信用の高いシステムを通じて効果的に販売される必要がある。
 そのため外国投資家に注目されるには
 インフラ整備を全面的に行うべきである。」
と強調した。

中国より賃金が安い国は多いが、
なぜ、外国企業は中国製の物品を購入しているのか?
中国企業は調達期限を厳守するからである。
結果としてはベトナムの様なインフラ整備が不十分な国が
中国の生産企業から大きな競争圧力を受けている。

また、人材の不足、土地立ち退きの困難さも
ベトナムでの投資・営業計画の展開に対して
大きな難題である。


投資紙 2010年6月30日

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