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2010年09月13日

外国投資案件 ベトナムで資金調達の傾向


投資計画投資省外国投資局によると、
年初から8月20日までに、ベトナムへのFDI申請額が
115億7700万USDに達したが、前年同期比12.3%減となった。


上記の統計によると、新規投資申請額は107億9000万USD。
前年同期より41%増加したが、追加申請額が
7億8700万USDで、前年同期の14.2%相当だった。


ベトナムでの調達資金を「利用」

8月20日までのFDI調達で注目すべき点は、
実施額が72億5000万USDに達し、
前年同期より3.6%増加したことだ。
ただ、8月の計画投資省の報告では、
重要な目標が期待通り達成できなかった。

同省によると、2010年のFDI実施額は
110億USDに達すると予測されているが、
最重要とされる貿易収支が約80億USDしかなく、
今年度計画より約10億USD減となった。
2009年の実績よりは9.6%増加している。

特に、FDIの実施額と外国からの送金額の幅が徐々に広がり、
2008年に23億USD(実施額が115億USD)、
2009年に27億USD(実施額が100億USD)、
今年は30億USDと予測されている。

この差がFDI案件に出資された資金の影響である。
そのため、FDI案件が徐々にベトナム国内での調達資金を利用して
実際の投資額を減らすことに繋がっている。

予測では、今年の投資の余剰資金が、
2010年の貿易収支の赤字及び全体収支の赤字(約40億USD)を
補足できない。

申請資金について、今年のFDI調達資金が
210億USDにしか達しない可能性があり、
計画の220億USDより低く、
実施額が前年より9.1%減らすと予測される。


増資資金が急増

計画投資省は、増資資金が急増し、今年末に
45億USDを達する可能性があると報告している。

また、新規申請総額が165億USDに達し、
残りの4ヶ月で月平均14億USDを調達すると
予測されている。

前年同期と比べ、新規申請額と増資額が、
それぞれ約4.3%と23.4%減らした。

また、今年、FDIセクターの輸出額(原油を除く)は
312億USDを達する可能性があり、前年の29%増となる。
輸入額は342億USDに達し、前年同期比31.2%増。

2010年のFDIセクターの納税額が29億USDに達し、
前年同期より約7.1%増加する。
今年末まで労働人材が190万人に増加する可能性があり、
前年末より約5万人増える。


2011年 申請額減、実施額増の根拠は

計画投資省も2011年のFDI調達計画を提案した。

具体的には、来年、FDI調達資金が今年より10億USD減り、
200億USDに達すると予測される。
そのうち、新規申請額が5億USD減、160億USDとなる。
増資額も5億USD減り、40億USDとなる。

ただ、2011年にFDI実施額が2008年同様、115億USDにまで達し、
2010年より5億USD増加する。
ただ、申請額と外国からの送金額の差が徐々に広がり、
31億USDとなり、今年より5%増加する。

FDI企業の輸出額(原油を除く)は引き続き今年より10%増加し、
344億USDとなり、輸入額も9.1%増加し、373億USDに達する。

来年、FDI関連の納税額は31億USDに達する可能性があり、
末期には労働者数が200万人に達する。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2010年9月13日

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