« 個人投資家間の証券貸付 | メイン | 企業の賄賂が増加 »

2010年09月20日

都市部に乱立する商業銀行


ベトナムで活動する全ての商業銀行は、
マーケットシェアの確保や、小売開発のため、
ネットワークの拡大を目指している。


2009年まで、商業銀行、特に民間銀行は、
一斉にネットワークを拡大させてきた。

それに伴って、不正な競争、
資本規模に合わせたネットワーク拡大しない、
経営能力の弱さ等の問題が発生してきた。

現在までに、ベトナムの銀行は、
ベトナム商業銀行が43社
(100%国営銀行4社、VCBとVietinbankは大半が国有)、
100%外国銀行が5社、
外国銀行支店が47社、
外国合弁銀行が5社ある。

国営商業銀行は、その歴史も長く、63省・市をカバーしている。
2010年までで、最大のネットワークを有しているのは、
ベトナム農業農村開発銀行(Agribank)である。
同行は、73の1級支部、85の2級支部、776の3級支部、
その他1,350の代理店を有し、職員数は37,557名に上る。

ベトナム商工銀行株式会社は151支部、837の代理店を有し、
850社の外国銀行と連携を結んでいる。
民間商業銀行、外国銀行、銀行合弁会社は主に、
中央直轄市でのネットワーク拡大を進めている。
ハノイ市だけでも、276銀行とその支部がある。

ハノイ市とホーチミン市では、
銀行の取引代理店が密集しすぎているため、
2009年末、国家銀行がハノイ市とホーチミン市での
銀行代理店の開設許可発給を中止、
2010年からは、支部開設も中止している。
現在、国家銀行は支店開設に関する
決定No.13/2008/QĐ-NHNNの代替案を作成している。

情報によると、国家銀行が以下の公式を使い、
商業銀行のネットワークの拡大を制限する模様だ。

開設支部数= 2,000億VND x N1+1000億VND x N2+C1+C2< C
(N1:ハノイ市とホーチミン市での支部数;
N2:他の地方にある支部数;C:銀行の資本金)。
決定No.13で規定された方式:1,000億VND x N1 +500億VND x N2 < C.

規定No.13の代替案が発行されるまで、
多くの商業銀行がDong Nai省、
Binh Duong省、Can Tho市、Hau Giang省等の
ハノイ市とホーチミン市以外の経済力のある地方に注目している。
その他、国家商業銀行と民間商業銀行株式会社が、
外国に駐在事務所を開設する計画がある。
例えば、BIDVとSacombankは、
インドシナと東南アジア地域に進出、
Vietinbankがドイツ等での駐在事務所を開設する予定がある。



Vneconomy.net  2010年9月20日

« 個人投資家間の証券貸付 | メイン | 企業の賄賂が増加 »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー