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2011年03月09日

証券会社買収 流行の兆し


ベトナム証券市場が暴落し、
証券会社の価値も低下する中で、
2012年以降、100%外国証券会社が
ベトナムでも設立可能となる、との情報が出てきたことから、
外国投資家のベトナム証券会社の買収活動が、
盛り上がりを見せている。


2月24日、日興コーディアル証券は、
石油証券株式会社(PSI)の戦略株主となった。
両社は、戦略協力合意書を締結、
日興コーディアルが、PSI株式の14.9%、
1,337億VND(1株15,000VND)を購入し、
PSIの資本金を5,092.5億VNDから5,984.13億VNDに増資した。

その前にも、韓国証券会社が、
Gia Quyen証券株式会社(EPS)株式の49%近くを購入している。
EPSの完全買収に向けた第1ステップと見られている。

その他、日本のSBI Securitiesが、
FPT証券株式会社の株式の20%を購入するため、
交渉を始めたことが、明らかにされている 。

現在までに実現している取引については、下記の通り。
Huong Viet証券株式会社が、
シンガポールのMorgan Stanley に48.33%売却、
Click&Fone証券会社が、
韓国のGolden Bridge に株式49%を売却、
Saigon証券株式会社が、
日本の Daiwa SecuritiesとANZ銀行の一部株式を売却、
ベトナム証券株式会社が、
マレーシアRHB銀行に株式49%を売却。

外国投資家による、ベトナム証券会社買収活動が、
盛り上がりを見せるのは、
100%外国証券会社が設立できるようになるためである。

また、2010年に赤字となった証券会社は、
苦しい状況が続くものと思われ、
その会社数も増加傾向にある。
証券市場が暴落しているため、
証券会社の株価が大幅に下がり、
外国投資家は、より安く、
ベトナム証券会社を買収することができる状況となっている。

現在、ベトナム証券市場では、約105社が活動している。
この数は、100万口座を大きく超えるため、
証券会社は自社の改善を進めなければ、
ベトナム市場で負ける可能性が高くなる。



Vneconomy.net  2011年3月9日

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