ブルーチップ ベトナム投資ニュース

ベトナム銀行ネットワークにおける平均為替レートの上昇は
2011年3月16日より連続的な動きを示している。

国家銀行が2011年3月31日にUSD対VNDの為替レートを9.3％まで
追加でアップしたことで、銀行ネットワークの平均為替レートが始めて
1USDあたり2万700VNDを超えている。
さらに商業銀行における為替レートも1USDあたり2万910VNDに上がり、
3月の最高レートとなっている。

最近になって銀行ネットワークでのUSD/VND為替レートが連続して
上昇した理由は、現時点で銀行が人民にUSDを供給する唯一の正式な
ルートだからだが、ニーズは大きくても供給源が段々少なくなるため、
各銀行が人民からUSDを調達するには為替レートを上げなければならない。

国家銀行の最新報告書によると、現在の国営企業78社の預金総額は
3.76億USDとなっている。今週か来週中に国家銀行はこれらの会社に
USDの売り出しを要請する予定である。企業側は規定No.11に基づいて
USDを売るが、USDが必要な時には再び銀行から購入することができる。

首相は2009年12月23日にベトナム石油グループおよび石炭グループ、
南部食糧公社、北部食糧、ベトナム機材製造公社、ベトナム航空公社、
ベトナム化学物公社の7社に対し、直ちにUSD預金を銀行に売ることを
要請した。

企業は当初、商業銀行に外貨資金を売り出したが、必要になった場合には
すぐに銀行から買うことができないことを懸念するため、売り出す金額が
徐々に減ってきている。

そればかりか上記の会社は大国営銀行をメインに資金を預かっているため、
小銀行は別の方法でUSDを調達しなくてはならない状況となっている。