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2011年04月25日

Vietcombank利益計画3.1% 投資家業界に衝撃


Nguyen Phuoc Thanh-VCB代表取締役社長は
VCBが調達金利を他行と同様の14%以上に引き上げられず、
「損害」を受けると説明した。


4月22日、ベトナム商業銀行(Vietcombank)は
2011年の株主総会を主催した。


2011年 「謙虚」な利益計画

Nguyen Phuoc Thanh社長は、
今年度の計画は高くはないが、
インフレ抑制対策を促進している背景においては
適切なものである、とした。
2011年は、高いインフレの状況下で、
資金を調達するには困難な年と見られる。

また、国家銀行は、各商業銀行に対する最高調達金利を
14%と規定したが、実際、この14%以上の金利で
資金を調達している銀行がある。
VCBは国有率が90%の銀行であるため、
政府の規定を厳守しなくてはならない。
VCBは調達金利と貸付金利の差が低く、
3%の利益計画が努力した結果である。

その他、資本金が大きいことがVCBの業績に大きく貢献した。
輸出入の清算、外貨取引、クレジットカード等の
主力商品のシエアを確保するとともに、
2010年に銀行での取引活動を促進したため、
利益が36%増加した。
この成績は国家銀行の資金貸付成長の目標が
25%以下に制限される状況において
極めて重要な意義を持っている。

今年、VCBは配当の12%を株式で支払う予定で、
外国戦略株主に20%まで個別発行を行う計画がある。

今年、VCBは10億USDに増資する予定で、
17兆5875億4000万VNDから
24兆6225億6000万VNDに増資する。

具体的には、VCBは配当の12%を支払うために
追加で2億1100万単位の株式(2兆1105億VND相当)を
発行する。
この追加発行計画は政府管理機関の認可を得た場合は、
今年の第2四半期に行われる。

また、外国戦略株主の所有率を20%に引き上げるため、
外国株主に対して最大4億9245万単位の株式を
追加発行する。
この追加発行計画は、2011年末又は2012年初めに
発行される。

配当を株式で支払うことについて、Nguyen Hoa BinhVCB会長は、
増資のため、現金ではなく株式で配当を支払うと説明した。

増資はVCBの活動にとって有利である。
現在、VCBは17兆5000億VNDの資本金により
CAR自己資本比率が約9%しかない。
ただ、2011年の資金貸付成長率が20%に達すると想定されるため、
VCBが増資しなければ、CAR自己資本比率が
国家銀行の規定の比率より低くなる。

その他、現在、VCBは外国に約4兆8000億VNDを投資している。
その中の2兆8000億VNDはEIB、MB、OCB等の
銀行・財政分野に投資されている。
2010年初頭からは、主導的に投資資金を換金している。

Shinhan Vina Bankの案件について、
同行の活動状況は良好だが、2010年と2011年に
VCBがこの合弁会社から投資資金を換金しなくてはならない。
韓国側の銀行が、ベトナムで100%支部を開設したため、
子会社2社が同時に活動することを認められないためである
(現在、VCBはShinhan Vina Bankの50%を所有している)。

2011年にはVCBが外部への投資資金を
4兆3000億VNDに減らす予定である。

VCBは、清算の目的で常に外国銀行に
約10億USDを預けている。



InfoTV.net  2011年4月25日

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