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2011年05月19日

ベトナム商業銀行の悪循環


銀行内の金利が年20%以上に上がると、
各銀行は国民から年18~19%の金利で
資金を調達する理由がなくなる。


2010年の財政政策には統一性がなかった。
前期6ヶ月では、資金貸付が厳しく管理されたため、
成長率は10%にとどまったが、
後期6ヶ月で資金貸付活動に対する規制を緩和すると、
資金貸付成長率は18%にまで上がった。

2011年も同様の状況になる可能性が高い。
年初4ヶ月で資金貸付成長率は、5.01%に留まっている。

今年のマクロ経済の状況は、2008年よりは良いものの、
金利は2008年より高く、
この数十年間でも最高の金利となっている。

また、商業銀行の不良債権比率と金利が、
実際の状況を正しく反映していない。
各銀行が二つの会計システムを持っていることが、
ベトナム商業銀行の状況をぼかしてしまっている。

先日、国内銀行の金利が年21~24%に引き上がったが、
国家銀行の金利の借換えは年14%、
自由市場では7日期限の金利は年14%となっている。
これは、国家銀行が銀行内の金利を、
コントロールできていないといえる状況だ。

それにより国民からの資金調達金利は、年14%を超え、
財政政策は無効となる。

財政政策と年度政策が上手く実行できていないため、
各商業銀行は、この穴を利用して利益を作った。
今年は国家銀行が再割引率を大幅に調整したが、
大手商業銀行にも追加で資金を供給するような状況がまだある。
これらの大手商業銀行は、
この資金を小規模商業銀行に、高金利で貸し付けているのだ。



CafeF.vn  2011年5月18日

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