ブルーチップ ベトナム投資ニュース

証券投資に対する貸付の制限が投資家の高い関心をさらっている。これは
証券投資に対する貸付資金を金融機関における自己資金の最大3％まで制限
するというもの。 現状では金融機関の自己資金が233.612兆VNDであり、
銀行システム全体の証券投資総額は7.008兆VNDに達している。

これまでの適用規定では証券投資への貸付資金が、資本金の最大20％まで
制限される。銀行システム全体における資本金の213.626兆VNDによって
証券投資への貸付資金は最大42.725兆VNDに到達することが可能だ。

これら二つの数字を比較すると、新規定（案）では証券投資への貸付資金が
現在の1/6相当となり、言い方を変えれば証券分野に対する銀行の借金は
今の6倍の額を削減されることとなる。

また、証券投資に資金を貸し出す条件としては、金融機関が資金安全比率の
10％以上を確保する必要がある。

国家財政監査委員会の最新統計によると、現在までに国営銀行と国家所有の
4社（Agribank、Vietinbank、Vietcombank、BIDV）はわずか7％前後のCAR
しか達成していない。

さらに、民間商業銀行についても10％近くのCARを達成している銀行は
2社にとどまっており、そのうちSacombankのCARが最も10％に近い。

そのため、新たな規定案では上記4社の国営銀行と2社の民間商業銀行は
証券投資活動への資金貸付を中止しなくてはならなくなる。

なお、国家銀行の統計では現状で証券取引・投資に対する国営商業銀行の
貸付資金が銀行の自己資金の約2.5％を占めており、民間商業銀行は4.5％、
外国銀行では1.9％を占めている。