売却進まぬ ベトナム証券会社
この4年で証券市場の暴落により、多くの証券会社が存続のために、
一部の株式を売却する状況に迫られた。
ただ、こうした状況に対し、
希望通りの買い手はなかなか見つからなかった。
CafeF.vn 2011年9月12日
一部の株式を売却する状況に迫られた。
ただ、こうした状況に対し、
希望通りの買い手はなかなか見つからなかった。
赤字脱出のため、株式売却
国家証券委員会によると、
現在活動している証券会社105社の中で赤字は61社、
全体の半分以上を占めている。2010年末、赤字会社は20社であった。
中でも大幅赤字となった会社は、
SSI(1,000億VND)、Bao Viet証券(800億VND)、
Sacombank(1,590億VND)などである。
赤字に陥った主な原因は、
証券市場が2010年から2011年の前半にかけて
大きく暴落したことである。
自己売買活動が赤字となり、証券投資リスク準備資金も大きく引き、
仲介活動も悪化、オフィス賃貸料、人件費、
ITシステムの投資等の肥大化により、赤字に陥る企業が一気に増えた。
多くの証券会社で、こうした状況の解決方法が考えられ、
一部の株式を、外国投資家に売却することが最善である、
との結論が導き出された。
Ban Viet証券株式会社財政担当社長-Dinh Quang Hoan氏によると、
2010年年明け以降現在までに、
20社以上の証券会社が外国パートナー企業に株式を売却している。
彼らは皆、格安で売却したため、いずれも取引に成功した。
また、外国会社は来年まで国内に100%子会社を設立できないため、
ベトナム証券会社の買収に同意しやすい状況といえる。
今年の3月までの規模の大きなM&Aには、以下のような案件がある。
Huong Viet証券がMorgan Stanley(シンガポール)に48.33%を売却、
Click & Fone証券株式会社がGolden Bridge(韓国)に49%を売却、
ベトナム証券株式会社がRHB銀行(マレーシア)に49%を売却等々。
ままならないパートナー探し
しかし、ここ半年で証券会社の買収案件は一件もない。
ある証券会社の社長は、
「105社という会社数に対し、
証券市場の取引規模は1日1兆VND程度であるため、
仲介のシェアは非常に小さく、
新しく投入される投資資金で、利益を作ることができない。」と述べた。
また、別の証券会社の代表によると、
年初から、外国パートナーを探すために
銀行、投資ファンド、M&Aコンサルティング等に依頼して回ったが、
投資を希望してくれるパートナーがまだ出てこないのだという。
同社は赤字状態が続いているため、
活動規模を縮小、ホーチミン市支部を閉鎖した。
証券会社には3種類ある。
銀行の子会社、外国投資関係の会社、民間株式会社である。
その中で、民間株式会社が、最も強く株式売却を希望している。
財政力が弱く、競争も激化、技術の整備費用も高くなっている状況が、
危機感に拍車をかけている。
ただ外国投資家は、会社の業績、負債、技術、人材の能力等の面を見て
判断を下すため、安易に投資先を選ぶことはない。
また、マクロ経済の回復の兆しが見えない、
為替レートが未だ不安定、インフレ、金利高など、
外国投資家が証券市場の回復に希望を見いだせない現在の状況では、
証券会社への投資資金を回収しにくいと考え、自重する傾向が強い。
国家証券委員会によると、
現在活動している証券会社105社の中で赤字は61社、
全体の半分以上を占めている。2010年末、赤字会社は20社であった。
中でも大幅赤字となった会社は、
SSI(1,000億VND)、Bao Viet証券(800億VND)、
Sacombank(1,590億VND)などである。
赤字に陥った主な原因は、
証券市場が2010年から2011年の前半にかけて
大きく暴落したことである。
自己売買活動が赤字となり、証券投資リスク準備資金も大きく引き、
仲介活動も悪化、オフィス賃貸料、人件費、
ITシステムの投資等の肥大化により、赤字に陥る企業が一気に増えた。
多くの証券会社で、こうした状況の解決方法が考えられ、
一部の株式を、外国投資家に売却することが最善である、
との結論が導き出された。
Ban Viet証券株式会社財政担当社長-Dinh Quang Hoan氏によると、
2010年年明け以降現在までに、
20社以上の証券会社が外国パートナー企業に株式を売却している。
彼らは皆、格安で売却したため、いずれも取引に成功した。
また、外国会社は来年まで国内に100%子会社を設立できないため、
ベトナム証券会社の買収に同意しやすい状況といえる。
今年の3月までの規模の大きなM&Aには、以下のような案件がある。
Huong Viet証券がMorgan Stanley(シンガポール)に48.33%を売却、
Click & Fone証券株式会社がGolden Bridge(韓国)に49%を売却、
ベトナム証券株式会社がRHB銀行(マレーシア)に49%を売却等々。
ままならないパートナー探し
しかし、ここ半年で証券会社の買収案件は一件もない。
ある証券会社の社長は、
「105社という会社数に対し、
証券市場の取引規模は1日1兆VND程度であるため、
仲介のシェアは非常に小さく、
新しく投入される投資資金で、利益を作ることができない。」と述べた。
また、別の証券会社の代表によると、
年初から、外国パートナーを探すために
銀行、投資ファンド、M&Aコンサルティング等に依頼して回ったが、
投資を希望してくれるパートナーがまだ出てこないのだという。
同社は赤字状態が続いているため、
活動規模を縮小、ホーチミン市支部を閉鎖した。
証券会社には3種類ある。
銀行の子会社、外国投資関係の会社、民間株式会社である。
その中で、民間株式会社が、最も強く株式売却を希望している。
財政力が弱く、競争も激化、技術の整備費用も高くなっている状況が、
危機感に拍車をかけている。
ただ外国投資家は、会社の業績、負債、技術、人材の能力等の面を見て
判断を下すため、安易に投資先を選ぶことはない。
また、マクロ経済の回復の兆しが見えない、
為替レートが未だ不安定、インフレ、金利高など、
外国投資家が証券市場の回復に希望を見いだせない現在の状況では、
証券会社への投資資金を回収しにくいと考え、自重する傾向が強い。
CafeF.vn 2011年9月12日