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2011年12月15日

国家銀行、為替レートを引き上げ


最近の40日間でVND/USDの為替レートは安定的したが、12月14日に国家銀行が
銀行ネットワーク内のVND/USDのレートを急遽0.05%まで引き上げた。


この引上げの比率は小さく、国家銀行総裁の「約束」を超えていないが、長期で見ると
安定している市場に影響を与える。2011年9月7日から12月14日までで銀行の
ネットワーク内ではVND/USDの為替レートが9%の上昇を見せた。

各商業銀行はすぐに国家銀行の指導に反応を示し、全ての銀行が新しい為替レートを
適用した。現在、1USD当たり21,021VNDで取引されている。BIDV(投資開発銀行)と
EximbankがUSDの買値を1USDあたりで2万1,000VNDに上げたが、Vietcombankは
買値1USDあたりで2万1,015VN、売値では1USDあたり2万1,019VNDを適用している。
Vietcombankは長い歴史の中で初めて国家銀行の上限より低い売値を適用した。
そのため、Vietcombankの売値と買値の差額は4VNDで2011年10月と同等になった。

2011年11月中旬から12月13日まででVietcombankの買値と売値の差額は1USDあたり
6VNDでキープされ、ベトナム銀行のネットワーク中で最も小さくなった。BIDVと
Eximbankの差額は1USDあたり21VNDである。

為替レートが安定し、金市場のボルテージも下がっていることは国家銀行が行った
市場対策の成果である。為替レートを多少引き上げるという目的が年末におけるUSDの
需要増加状況に対応する動きとなる。

越僑の送金や11月の超過輸入額減少により、為替レートに対する圧力は大きくないと
想定される。世界銀行の計算では今年中に越僑の送金が90億USDとなるため、年末に
国家予算の収支が+30億USDとなる。

一方でブラックマーケットの管理を厳しく取り締まっているため、ブラックマーケットは
政府の政策変更に大きな反応を示していない。
2011年10月20日付決定No.95/2011/ND-CPによると、違法の外貨取引活動に対して
7,000万VND~5億VNDの罰金を課すため、両替活動は主に銀行で行われるようになった。

Vneconomy.net  2011年12月15日

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