ベトナム銀行、発展への道
今期の株主総会では売上や利益成長の目標以外に国家銀行の再構築命令に対する
銀行の動きが投資家業界から高い関心を集めている。
Vef.vn 2012年4月12日
銀行の動きが投資家業界から高い関心を集めている。
国家銀行の命令への対処法には資金調達やベトナム及び外国の戦略投資家発掘、
合併等の方法があり、今後の銀行は数が大幅に減って大規模なものが誕生すると
予想されている。
必要な銀行数は?
現在、ベトナムには37の商業銀行がある。銀行ネットワークの再構造・改善後に
一体いくつ残るのだろうか?
この質問に対してDIV(ベトナム預金保険会社)のNguyen Manh Dung副社長は
15あれば充分と答えた。その内訳は最低40兆VNDの資本を保有する銀行が4行、
資本金20兆VNDの銀行が6行、残りの5行は資本金10兆VND程度の小規模な
銀行である。これらの資本金を合算するとベトナムの銀行ネットワークは全体で
330兆VNDの資本金を保有することとなり、現在の37行分に匹敵する。
2012年に約6兆VNDが増資され、ベトナム商工銀行(Vietinbank)はベトナムで
最大の商業銀行になった。現在、Vietinbankの80%は国が所有し、IFCが10%を
所有しているため、外国の戦略パートナーと提携するチャンスはまだ充分にある。
また、今後、政府がVietinbankにおける国有率を減らした場合は活発な投資が
行われるだろう。Vietinbankでは今年中に5億USDの国際社債を発行する計画が
あり、Vietcombankでも10億USDの国際社債を発行する計画がある。
外国投資の誘致は2012年の主な傾向であり、国内の資本市場が財政政策の影響で
非常に逼迫している。だが、外国の投資資金を調達できた銀行は少なく、EUの
債務危機が金融市場に対する投資家の信用を損なっているため、政府による支援は
特定の大手銀行のみに外国投資資金の調達チャンスを与える可能性がある。
BIDV(ベトナム投資開発銀行)は今年中にHOSEへの上場を行う。上場後、BIDVは
外国の戦略投資家に株式を売却する予定となっている。計画では投資家に譲渡する
株式の比率が資本金の20%を超えることはない。2011年12月末、BIDVはIPOで
3%の株式を売却し、IPOを通じて1.500兆VNDを調達した。
BIDV、Agribank(農業農村開発銀行)、Vietinbank、Vietcombankの4行を除くと、
G12(シェア85%を占める12行)に含まれるのは8行。まだ正式の発表ではないが
資本金の規模で見ると、Eximbank、ACB、Sacombank、TechcombankがG12の上位に
ランクインするだろう。
現在、G12に含まれているACB、Eximbank、 Sacombankは互いに株式を所有しており
2012年1月にEximbankのANZベトナムからSacombankの株式10%を買収した。
ACBはEximbankの株式を保有し、2015年までにベトナム最大の商業銀行となることを
目標にしている。
ANZとSacombankの分離とは異なり、外国銀行とベトナム銀行の間では緊密な関係が
維持できており、HSBCは2005年からの期間でTechcombankの戦略株主となった。
VIBは2011年10月にオーストラリアのCommonwealth Bankから1.150兆VNDの
追加出資を受け、同行の所有率は15%から20%に上昇した。
ネットワーク再構造のプレッシャーに対しては、G12の銀行が互いに連携しなければ
ならないが、株式の大半を所有することは簡単ではなく、合併の場合も継続性のある
交渉の実行が不可欠となる。
Sacombankは2012年2月にEximbankがSacombank株式の50%を所有する株主を
代表にすると発表したが、その後にEximbankが法律的な問題と直面したことにより
どちらが支配権を持つかはっきりしていない状態である。
一方、規模の小さな銀行は自発的に合併するしかない。2011年末、国家銀行は約8行の
銀行が合併する必要に迫られたことを明らかにした。Tin Nghia銀行、De Nhat銀行と
SCB(SaiGon商業銀行)の間で行われた合併の後、残りの4~5行にあたる必要がある。
実際には小規模ながら、力のある銀行もある。例えば、Ban Viet銀行などは資本金が
3兆VNDでも成長率は年間17%で、最高の成長率を示している。
小規模な銀行の将来
小規模な銀行の今後には様々な対策がある。Nam A BankのNguyen Thi Xuan Loan会長は
Nam A Bankが実力で発展し、M&Aの実施する対策を選択することはないと述べている。
しかし、Nam A Bankのような自信を持つ銀行は少ない。Dong A BankはNam A Bankより
資本金が大きいが、“1+1>2”の対策を実施している。現時点でDong A Bankとの提携を
希望している銀行はCommonwealth BankとBNP Paribas。このような大手銀行の協力で
Dong A Bankの“1+1>2”の数式は具体性を持つこととなる。
だが、他の銀行にとって「1+1」は=2か<2でしかない。SaiGon-HanoiBank(SHB)と
Habubankの場合、2012年3月8日に締結された合意書によると、合併後にHabubankの
名義は存在しなくなり、活動も制限される。
合併等の方法があり、今後の銀行は数が大幅に減って大規模なものが誕生すると
予想されている。
必要な銀行数は?
現在、ベトナムには37の商業銀行がある。銀行ネットワークの再構造・改善後に
一体いくつ残るのだろうか?
この質問に対してDIV(ベトナム預金保険会社)のNguyen Manh Dung副社長は
15あれば充分と答えた。その内訳は最低40兆VNDの資本を保有する銀行が4行、
資本金20兆VNDの銀行が6行、残りの5行は資本金10兆VND程度の小規模な
銀行である。これらの資本金を合算するとベトナムの銀行ネットワークは全体で
330兆VNDの資本金を保有することとなり、現在の37行分に匹敵する。
2012年に約6兆VNDが増資され、ベトナム商工銀行(Vietinbank)はベトナムで
最大の商業銀行になった。現在、Vietinbankの80%は国が所有し、IFCが10%を
所有しているため、外国の戦略パートナーと提携するチャンスはまだ充分にある。
また、今後、政府がVietinbankにおける国有率を減らした場合は活発な投資が
行われるだろう。Vietinbankでは今年中に5億USDの国際社債を発行する計画が
あり、Vietcombankでも10億USDの国際社債を発行する計画がある。
外国投資の誘致は2012年の主な傾向であり、国内の資本市場が財政政策の影響で
非常に逼迫している。だが、外国の投資資金を調達できた銀行は少なく、EUの
債務危機が金融市場に対する投資家の信用を損なっているため、政府による支援は
特定の大手銀行のみに外国投資資金の調達チャンスを与える可能性がある。
BIDV(ベトナム投資開発銀行)は今年中にHOSEへの上場を行う。上場後、BIDVは
外国の戦略投資家に株式を売却する予定となっている。計画では投資家に譲渡する
株式の比率が資本金の20%を超えることはない。2011年12月末、BIDVはIPOで
3%の株式を売却し、IPOを通じて1.500兆VNDを調達した。
BIDV、Agribank(農業農村開発銀行)、Vietinbank、Vietcombankの4行を除くと、
G12(シェア85%を占める12行)に含まれるのは8行。まだ正式の発表ではないが
資本金の規模で見ると、Eximbank、ACB、Sacombank、TechcombankがG12の上位に
ランクインするだろう。
現在、G12に含まれているACB、Eximbank、 Sacombankは互いに株式を所有しており
2012年1月にEximbankのANZベトナムからSacombankの株式10%を買収した。
ACBはEximbankの株式を保有し、2015年までにベトナム最大の商業銀行となることを
目標にしている。
ANZとSacombankの分離とは異なり、外国銀行とベトナム銀行の間では緊密な関係が
維持できており、HSBCは2005年からの期間でTechcombankの戦略株主となった。
VIBは2011年10月にオーストラリアのCommonwealth Bankから1.150兆VNDの
追加出資を受け、同行の所有率は15%から20%に上昇した。
ネットワーク再構造のプレッシャーに対しては、G12の銀行が互いに連携しなければ
ならないが、株式の大半を所有することは簡単ではなく、合併の場合も継続性のある
交渉の実行が不可欠となる。
Sacombankは2012年2月にEximbankがSacombank株式の50%を所有する株主を
代表にすると発表したが、その後にEximbankが法律的な問題と直面したことにより
どちらが支配権を持つかはっきりしていない状態である。
一方、規模の小さな銀行は自発的に合併するしかない。2011年末、国家銀行は約8行の
銀行が合併する必要に迫られたことを明らかにした。Tin Nghia銀行、De Nhat銀行と
SCB(SaiGon商業銀行)の間で行われた合併の後、残りの4~5行にあたる必要がある。
実際には小規模ながら、力のある銀行もある。例えば、Ban Viet銀行などは資本金が
3兆VNDでも成長率は年間17%で、最高の成長率を示している。
小規模な銀行の将来
小規模な銀行の今後には様々な対策がある。Nam A BankのNguyen Thi Xuan Loan会長は
Nam A Bankが実力で発展し、M&Aの実施する対策を選択することはないと述べている。
しかし、Nam A Bankのような自信を持つ銀行は少ない。Dong A BankはNam A Bankより
資本金が大きいが、“1+1>2”の対策を実施している。現時点でDong A Bankとの提携を
希望している銀行はCommonwealth BankとBNP Paribas。このような大手銀行の協力で
Dong A Bankの“1+1>2”の数式は具体性を持つこととなる。
だが、他の銀行にとって「1+1」は=2か<2でしかない。SaiGon-HanoiBank(SHB)と
Habubankの場合、2012年3月8日に締結された合意書によると、合併後にHabubankの
名義は存在しなくなり、活動も制限される。
Vef.vn 2012年4月12日