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2012年05月28日

貸付金利下がるも、銀行の貸し渋り続く


現在、銀行の貸付金利は、計画より四半期ごとに1%下がっている。
ただ、各商業銀行とも企業への資金貸付には、厳しい条件をつけている。
そのため、銀行には資金が余っているのに、
企業の財政状況の悪化を改善できないというのが、現状である。


資金貸付の難しさ

ここにきて、貸付金利の上限はさらに年1%低下となったが、
このスピードは企業にとってまだ遅い。
一時期、金利が10%に下がるという予測もなされたが、
実現には至らなかった。
「安全策」を選んだため、資金の流れを管理する政府機関は、
緩慢な下げ方を推奨している。

現在、金利を大幅低下させる危険性は低くなってきている。
年初から現在までに、CPIもあまり上昇しておらず、
4、5月は0.2%を下回っている。
企業はいわゆる餓死寸前の状態であり、
今は、何よりも「食品」を直ちに供給する必要に迫られている。

この状況では、今までインフレに懸念を抱いていた経済専門家も、
国家銀行の金利引き下げに賛成するだろう。
この動きは、2012年5月上旬の政府規定No.13
「企業の支援を目的として、早期に金利を引き下げる」の趣旨にも適合する。

この数ヶ月、確かに金利は徐々に低下してきているが、
貸付資金が増加しなければ、本当の意味で
企業の財政状況改善を支援しているとは言えない。

現在、銀行からの借入れの90%を占めると考えられているが、
農業農村、輸出商品加工、中小企業支援、
裾野産業の優先対象とされている4分野なのだが、
実際には、銀行の条件を満たす案件が少なく、
借入が実施されている企業は少ないという。
年16~18%の金利でも企業は借入を行えない状況なのである。

こうした借り入れ条件の厳しい状態は依然として続いており、
大半の大手銀行では、資金が余っている状況であるという。

決定No.1081によって預金金利の上限は年11%に下げられたため、
優先分野に対する貸付金利の上限も年14%に引き下げられるようになる。

関心事は金利上限に非ず

2011年、「企業が財政困難なのに対し、銀行の利益が大きすぎる」
と言う疑問があった。
最近になって、銀行の利益が徐々に明らかになってきている。
いくつかの商業銀行では、希望していた企業株式の70~80%を
買収する計画を実行に移したりしている。
また、銀行は故意に企業への貸し渋りを行う傾向が強い。
返済ができない場合、企業は最終的には自身を
銀行に売らなければならなくなってしまう。

商業銀行各社は、様々な方法で競って国民の預金を掻き集めている。

2012年6月まで預金金利の上限が、
たとえ年10%に引き下げられた場合でも、
銀行の貸付条件に企業がすぐに対応できるわけではない。
銀行に貯まっているいる資金は、
市場に流れず、死んでいるようなものといえるだろう。



Vef.vn  2012年5月28日

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