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2012年06月21日

国家銀行、“レア”な財政データを発表


国家銀行が決定No.35/2011に基づき、史上初となる
財政活動に関する情報を定期公開する運びとなった。
これにより、2012年4月末現在の資金貸付額が2,617.320兆VNDに達し、
2011年末から0.59%減少したことが明らかとなった。
そのうち加工産業、機材製造業への貸付額は5.19%の増加となって
607.846兆VNDに達し、銀行システムの中で最大の比率を占めた。


2012年4月30日までの資金貸付の統計
金額 (単位:10億VND)
現金3,035,790
内調達総額2,533,858
-経済機関の預金1,084,405
-人民の預金1,449,453
貸付総額2,617,320
システム全体の総資産4,868,649
システム全体の自己資金414,153
システム全体の資本金372,824

市民からの調達額は4ヶ月で11.78%に増えて1,449.453兆VNDだったが
企業の預金残高は5.6%のマイナスで1,084.405兆VNDとなった。

調達総額は88兆VNDの増加(3.6%相当)で2,533.858兆VNDに達した。

SSI証券分析・投資コンサルティングのNguyen Duc Hung Linh担当部長は
企業の預金残高が急激に減少した原因は二つあると述べており、
一つ目が資金不足による企業間の銀行システムを通さない貸し付けで
二つ目は経済不況で利益が出ず、企業の銀行預金が減ったことだとした。

また、4月末時点の現金総額は3,035.790兆VNDで、
3.14%(92兆VND相当)の増加だったが調達資金の成長率を下回った。

SSI Researchの分析によれば、現金総額が増加した理由は
国家銀行がUSDを購入するために市場に180兆VNDを出したことだ。
OMO市場による調達資金と国家銀行のチェック(120~140兆VND)を引くと
銀行ネットワーク以外で流通する資金は約40兆~60兆VNDである。

4月30日時点の貸付総額/ネットワーク全体の調達資金比率は86%で
決定No.13の80%を超えている。
ここで注目すべき点は国営商業銀行ネットワークの比率が107.8%で、
民間商業銀行株式会社のネットワークが77.6%ということだ。

つまり、国営商業銀行ネットワークは民間商業銀行より安全性で劣る。
国営銀行システムの資金安全比率は10.8%だが、商業銀行株式会社は
14.2%にとどまっている。

銀行業界では海外の合弁会社と外国銀行の資金安全比率が最も高く
32.54%に達している。

国営商業銀行の株主資金は外国とベトナムの株主に対する追加発行を通じて
4月に12.5%まで増えたが、民間商業銀行の株主資金成長率は5.55%だった。
株主資金は急増しているが、国営銀行のROAとROE(利作り率)は
それぞれ0.43%と4.87%で民間企業のもの(0.23%と2.51%)より高い。

4月末現在における銀行ネットワーク全体の総資産は1.83%に減少して
4,868.649兆VNDとなった。国営商業銀行と民間商業銀行の減少率(-1.74%)は
民間商業銀行(-2.3%)より低い。

2012年4月30日の時点で大規模な貸付資金のある経済分野Top 9
順番分野貸付額(10億VND)比前年の増減(%)
農業・林業・水産231,158-0.54
加工業・製造業607,846+5.19
電気・ガス生産・販売143,600+6,00%
建設233,889 -1.47
車、バイク、エンジンのある機械の卸、小売、修理524,071-1.83
ロジステック107,533-0.41
不動産投資・販売151,6784.83
その他のサービス業176,173-13.73
家庭の生産関連の活動188,879+3.99

Vneconomy.net 2012年6月21日

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