ブルーチップ ベトナム投資ニュース

給与、手当、ボーナスは、労働者の誰にとっても、一番の関心事だ。
各銀行の財政報告書は、労働者の収入を現している。

銀行の上場会社の6社を比較すると、
従業員が最も多いのは、ベトナム商工銀行株式会社（Vietinbank）で、
2012年6月30日の時点で、全体で18,142人という圧倒的な数である。
Viecombankの従業員数は12,508人で、昨年末から327人増加した。

残りの銀行については、ACB銀行では9,113人、
軍隊銀行（MBBank）では4,940人、
Eximbankで5,579人、Navibankで1,519人などとなっている。


<6月30日までの各銀行の従業員数>

2012年上半期の税引後の利益を見ると、
一人当たりの利益効果を分析できる。
最も高いのはMB Bankで、
一人当たり2億8,100万VNDの利益を生み出している計算となる。

Vietcombankでは、上半期の利益は 2.156兆VNDに留まったものの、
従業員一人当たり1億7,200万VNDの利益を生み出している計算となり、
月額換算すると2,700万VND相当となる。

Navibankの場合は規模が小さく、利益自体も薄いため、
一人当たりの利益効果は6,000万VND、月1,000万VND相当であった。


<2012年上半期の従業員一人当たりの利益効果>

では、収入はどの様になっているだろうか?
従業員に対する経費項目は、
給与、手当のほか、社会福祉等の内容に沿って細かく分けられている。

従業員に支払う経費について、
Vietcombankでは、月平均1,766万VNDを支出する。
次点はACBで1,743万VND、
Vietinbankは1,650万VND、Navibankは1,533万VND、
Eximbankが1,233万VNDと続く。


<2012年第2四半期：従業員一人当たりの必要経費>

職員の直接収入（給与と手当）は、
ACBが一番高く、一人当たり月1,562万VNDである。
次点はVietcombankで、1,520万VND、
Vietinbankでは1,500万VND、Navibankは1,415万VND、
Eximbankが1,000万VND近くである。


<2012年上半期、従業員の給与と手当>

情報によると、2011年の各銀行の支給額は、
Vietinbankで月2,160万VND、
Vietcombankは1,840万VND、
Eximbankでも1,780万VND、ACBは1,430万VNDであった。

こうして見ると支給額は、昨年に比べてどの銀行でも減少傾向にある。
これは、銀行の経費節減の結果なのだろうか？

答えはノーだ。
2011年の平均収入にも、年末のボーナス等別の収入枠も含まれていた。
上半期は各行とも営業状況が厳しく、多くの銀行で利益を減らした。
つまり業績不振から、
ボーナスと手当が大幅減となったようである。