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2012年09月06日

問題視されるベトナム銀行の重複所有


ベトナムの金融機関で所有が重なっていることが物議を醸している。
原因の中の一つは、能力ではなく投資先との関係にポイントを置いて
投資が実施されたことだ。


ベトナム銀行ネットワーク内の重複所有は以下ように分かれている。

銀行合弁会社における国営商業銀行と外国商業銀行の所有重複

現在、ベトナムの銀行ネットワーク内には合弁会社が6社ある。
通常ならば所有者は2社であり、一社がベトナム銀行、もう一社は
外国銀行となる。ベトナム・タイ銀行はベトナム農業農村開発銀行と
タイのSiam商業銀行、同じくタイのCharoen Pokphand という3社が
設立した合弁会社で、各々が34%、33%と33%を所有している。
また、ベトナム・ロシア銀行はBIDV(ベトナム投資開発銀行)と
ロシアのVneshtorgbank貿易銀行の合弁会社で、出資は50%ずつだ。

ベトナムの国営商業銀行と民間商業銀行に外国投資戦略株主が存在
ベトナム政府は経済力や経験値の高い外国財政機関(158行)の参入に
好意的だ。国家銀行は各商業銀行に外国財政機関を戦略投資家として
迎え入れることを奨励している。現時点では10行の商業銀行に
外国の財政機関のパートナーが存在する。

ファンド管理会社が株主になっているベトナム商業銀行
2005年以来、ベトナムでは投資ファンド管理会社が続々と生まれた。
これらのファンドは発展性のある商業銀行株式会社に投資している。
VinacapitalはSacombankに投資し、VOFファンドがEximbankに、
DragonファンドはACB銀行に投資した。

国営商業銀行は民間商業銀行の株式を保有
民間商業銀行と国営商業銀行の関係が確立されたのは、民間商業銀行の
設立直後だった。その後、この関係は1997年~1998年のアジア経済危機で
さらに密接度を増す。現在、国営商業銀行の所有する民間商業銀行は8行。
代表例はVietcombankで、軍隊商業銀行の11%やEximbankの8.2%、
Phuong Dong銀行の4.7%、そしてSai Gon銀行の5.3%を所有している。

民間商業銀行間での相互所有
ベトナムでは民間商業銀行の間で互いに株式を所有することが一般的。
銀行業界の発表によると、現時点で少なくとも6行の株主が他の商業銀行だ。
EximbankはSacombankの10.6%を所有するとともに、Viet Aバンクの
8.5%も所有している。

国営・民間企業が商業銀行を所有
商業銀行発展の最盛期には多くの国営企業が銀行に投資した。
現在、約40社の国営・民会企業が各商業銀行の5%以上を所有している。

また、これらの国営企業はほとんどが自分たちの財政会社を持っており、
商業銀行と民間企業の関係は複雑化している。多くの銀行がグループ企業か、
もしくは他の企業の経営者に所有されている。

これらの中で最初の3パターンはアクティブな関係であり、ベトナムと
外国の貿易活動を促進して銀行の経営能力を高め、資金を有効活用させる。

問題は最後の3パターンだ。国営商業銀行が民間商業銀行の大株主という場合、
国営商業銀行が国営企業への資金供給に影響を及ぼす。また、企業が銀行の
大株主だった場合、銀行は企業の資金調達機関として利用される。規定では
銀行が自分の株主に資金を貸すことはできないが、各銀行はこれを避けるため
企業の子会社に資金を貸すのだ。

Vneconomy.net  2012年9月6日

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