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2012年09月24日

抜け道多し、ベトナム会計報告書


国際基準と比較した場合、
ベトナム企業の税引後利益は投資家に対して、
誤魔化しをしやすいといえる。


先日、外国財政専門家、外国人経営者、
外国人投資家との会談の中で、
資本市場の投資状況を証明できる例が、多く上げられた。
特に、個人投資家が多くの損失を受けているという。
この場合、知識や情報の不足が原因と言うわけではない。
一番の問題は、ベトナムの会計基準である。

Vietnam Partners社長-Bradley C. Lalonde氏は、下記のように語っている。
Vietnam Partnersは対越投資を積極的に誘致している。
しかし、難しい課題が多いため、順調とは言いがたい。
例えば、ベトナムの会計基準と国際会計基準にはギャップがあり、
英語が堪能でも、外国投資家に渡すための会計報告書等書類を、
正しく翻訳することができない。
実際同社の顧客は、
「国際基準で計算した場合、ベトナム企業の税引後利益等の業績が、
 会計報告書に記載された数字と異なるが、その理由は何か」
と良く聞いてくる。

国家証券委員会証券発行局局次長-Bui Hoang Hai氏は言う。
上場会社22社の会計報告書の統計を比較したが、
全て国内会計基準に基づき作成しているものの、
各社とも別々の報告書スタイルで出している。
上場会社である限り、特定の会計基準を適用する義務があるものの、
多くの企業が適用していない。
適用した会社があっても、
会計報告書の説明書の中に記載されていない。
内容が理解できない場合、政府管理機関が企業側に説明を求める。
また、企業側の説明文も理解し難いものが多い。
政府管理機関が企業の会計報告書の説明を理解できなければ、
企業の財政状況を正しく判断できないのは、当然のことである。



証券投資紙  2012年9月24日

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