ブルーチップ ベトナム投資ニュース

BIDV (ベトナム投資開発銀行)とVietinbank (ベトナム商工銀行株式会社)は
前回と同様の B+ランクを維持している。

これらのSACP (独立資金貸付状況に対する評価) も1ランクをアップされ、
Vietcombank、Techcombank とSacombankのSACPはb+からbbに、BIDVと
VietinbankのSACPが bから b+に上がった。

S&Pによると、ベトナムのBICRAを9位に上げた理由は経済的なリスクが
若干減ったことが評価された結果である。昨年から実施されている政策が
資金貸付の急成長を改善し、資産価値の安定化が結果に表れた。

財政政策によって、資金貸付成長率は過去4年における28％の平均成長率を
2011年に14.5％まで下げた。生産以外の特に証券、不動産分野に対する
資金貸付が減少したため、ベトナムの不動産価格は本来の水準に近づいている。
また、政府の政策は記録的インフレの上昇率を23％（2011年8月時点）から
6.5％（2012年9月）に下げた。

このように S&Pはベトナム商業銀行を評価したが、今後のリスクについては
警報を鳴らしている。特に政府は経済成長を支えるために財政政策を緩和させ、
物価上昇の抑制に対する制約を実施する恐れがある。
ベトナムの銀行ネットワークと新たな財政政策に対する信用の回復作業は
始まったばかりであり、政府管理機関には関心と慎重的な動きが求められる。
とりわけ不良社債の増加問題に対する処理方法の構築は急務だ。