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2012年10月01日

増加止まらぬ、国営企業の不良社債200兆VND


直近の調査によって、
国営企業の不良社債が200兆VNDにのぼることが、明らかとなった。
そのうち、153兆VNDは国営経済グループと国営公社である。


現在、国全体の不良社債のうち、70%を国営企業が占めており、
中でも国営経済グループ、国営経済公社が53%を占めている。

詳しくは、
国営経済グループ12社の不良社債が218.74兆VNDにのぼっている。
中でも大規模なものは、ベトナム石油グループ(72.3兆VND)、
電力会社(EVN)(62.8兆VND)、
石炭・鉱山公社(Vinacomin)(19.6兆VND)である。

一般の商業銀行の他に、
開発銀行(VDB)における国営企業の不良社債も大きい。
VDBが有価証券の発行を通じてODA資金を受領後、
多額の資金を貸し付けたためだ(ODAの72.4%を占める)。
この資金は、基本的に優遇金利制度で貸し付けている。

例えばVinashinは、社員の給与を支払うために、
VDBから3,000億VNDを金利0%で借り入れている。
EVNも5兆VND、
それ以前、Vinalinesは新しい船舶の購入資金を、
Dong Banhセメントも2,900億VNDをそれぞれ借り入れしている。

VDB頭取-Nguyen Quang Dung氏は、
「国営経済グループと国営公社への貸付金は、
 開発銀行全体の貸付資金の75~80%を占めている。」と話している。

国営企業は優遇金利制度を利用できることから、
他の経済セクターより多額の借入を起こしている。
加えて、国営企業の不良社債の解決は難しい。
理由は、こうして経済が停滞している時期には、
国営企業の株式や資産は売れないからである。

ベトナムの公的債務は徐々にその規模を拡大しており、
2011年にはGDPの54.8%を占めるまでになっている。
また、2012年は国家予算が支出超過となる可能性もあるため、
国営企業セクターを国家予算で支えることは、
ますます困難になってうるだろう。



Vneconomy.net 2012年10月1日

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