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2012年10月22日

投資ファンド 鈍い動き続く


ここ1ヶ月、ベトナムで活動する外国投資ファンドが、
相次いで株主総会を行った。
全ファンドで活動期間が延長された他、最悪の情報はなかった。


Saigon Asset Management (SAM)が管理する2つの投資ファンド、
Vietnam Equity Holding (VEH)、
Vietnam Property Holding (VPH)は、
いずれも活動期間を3年延長することになった。

Dragon Capital管理のファンドも期間延長となった。
先日、ホーチミン市ではVinacapitalの投資家会議が行われた。
その中で、ファンドの期間延長に関する投票はなかったものの、
各ファンドが、予備ファンド用の株式を購入するか
換金するかについての協議が行われた。

Vinacapital社長Don Lam氏は、
「ベトナム経済が安定するかどうかは、
 2013年に入ってみないと何も評価できない」と述べた。

証券市場の暴落により、Vinacapitalが管理している総資産は、
20億USDから15億USDに減少している。

同社のVNI インフラ整備ファンドは新しい投資戦略を立てている。
この戦略によると、同社のファンドは今後の3年のうちに少量ずつ換金され、
株主に投資資金を返還、新しい資産は購入せず、
換金を中心に行って経費を節約する予定だという。
VNL不動産投資ファンドも、活動は現在行っている案件だけに絞り、
新規案件を実行する予定はない、とのこと。
VOFファンドだけは2013年に新しい投資先を立てている。

今年は、換金についての戦略がよく協議された。
Vinacapitalのファンドの様に、
他ファンドも証券を再購入して、
一部株主の換金要求に対応するなどの対策に追われた。

Vinacapital専務社長-Andy Ho氏は、
今は外国戦略投資家の換金が簡単にできる、という。
現在、資産価値が安くなっているため、
多くの戦略投資家がベトナムへの投資を進めている。
彼らは、日用品の生産など、
売上と利益が経済状況の影響を受けにくい会社を選ぶ傾向にある。

この2年間、ベトナムで活動する外国投資ファンド管理会社には、
新規ファンドを開設する計画もあったが、
国内外の経済が不安定なこともあって、実現されなかった。

Vinacapitalは、Vina Wealth(Vinacapitalが49%所有)の
オープンファンド開設を決定した最初の会社である。
このファンドは国債投資ファンドで、
国内で投資資金を調達できるファンドである。
その規模は小さいが、ファンド管理会社にとって
自分の役割を維持するためには重要だ。
特に、今後3年間でファンド管理会社の管理資産は、
換金による減少が避けられないからだ。

SAMファンド管理会社社長-Louis Nguyen氏によると、
外国投資家は、現在のベトナム市場と経済状況をよく把握している。
撤退するかどうかはファンド管理会社のアドバイスに頼るのではなく、
経済の安定性を見て決定を下している。



InfoTV.net  2012年10月22日

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