「MSIGはAIGを越える。」
MSIG Holdings アジア代表のHideki Wake氏は、
ベトナム生命保険の発展潜在力に関するインタビューの中で
このように発言した。
ベトナム進出をすることに不安はあるか。
A:AIGは世界最大の保険会社と言える。伝統ある保険分野で
倒産するわけではない。
AIGの損失の大部分は、金融、ベンチャーキャピタルへの
多額の投資によるものである。
その点、MSIGグループは、
伝統ある保険分野に集中しているため、
AIGと同じ状況にならない。
今後MSIGがAIGに変わり、日本市場に留まらず、
アジア市場のNo.1保険グループになるとことを期待している。
Q:WTO加盟により、今年1月1日からベトナムは、
保険市場を100%外国会社にも開放した。
MSIGは初の、ベトナム進出を達成した日本保険会社である。
この市場開放で、ベトナムの非保険市場は今後
どのような変化をしていくか。
A:ベトナムはこれから、
非保険市場の開発初期段階に入っていくだろう。
財務省はこの市場を安定して発展させていく見込みだ。
我々はこれから、健全な競争活動を実施し、
他の企業と共に発展して行きたいと考えている。
我々はベトナムでも市場拡大が可能であると確信している。
Q:現在、この市場のマーケットシェアは
全てベトナム企業が握っている。
火災保険、交通保険等もベトナム企業の強みである。
MSIGは同様の商品を打ち出す際、どのような対策を立てる予定か。
A:まず、マーケットシェアを作るため、
自社商品の販売ルートを強化する必要がある。
そのために、各銀行と提携し、銀行の顧客にサービスを提供する。
これは我々が他のアジア諸国で実践し、
高い効果を挙げた手法である。
さらに我々は、新商品の開拓に自信がある。
MSIGは優良な保険商品で、日本とアジア各国における販売経験がある。
これらをベトナムでも提供できると信じている。
現在ベトナムは、車両台数も急増しているため、
各種車両に対する保険ニーズが高まってくるはずである。
我々はベトナム以外でも、こういった商品の提供を経験してきている。
このように、MSIGは自社の強みを生かし、
ベトナムの状況に合う商品を提供していく。
その他、損害が出た際にすばやい対応を取ることや
徹底的に解決していくことなども、
自社の強みとして生かしていく予定。
Q:MSIGはBao Minh保険や他のパートナーと共に、
UIC連盟保険合弁会社 を運営しているが、
MSIGベトナムの設立により、活動が重複する可能性はあるか。
A:我々はMSIGベトナム設立後、UICから脱退する。
MISGの商品はBao Minhとは多少違うため、心配はしていない。
それに、UICを出ることについても
Bao Minhの承認を得ている。
今後は、友好協力関係維持のため、
再保険等の他の保健分野でBao Minhと協力していく予定。
Q:今後の発展計画はどのような状況か。
実際ベトナムで収益を上げるには、どれくらいの時間が必要か。
A:営業活動は2009年の前半に開始する予定。
目標は2010年までに保険料金総額1,100億ドンである。
これが達成できれば、多少利益が出ることになる。
その次の5年後には、2,000億ドンのフィーを目標とする。
2013年までの保険収益で、開始からの赤字が補填される予定。
目標は達成できると信じている。
現在、多くの外国企業が、
ベトナム市場への投資に注目している。
工業団地は大幅に増加し、
ベトナムに進出する日本企業もさらに増えている。
これらの企業が将来顧客となることを見込んでいる。
Hideki Wake - MSIG Holdings アジア代表は、
MSIGベトナムが早期に、ベトナムTOP5の保険会社となるため
努力すると述べた。
サイゴンエコノミックスタイムズ 2008年9月19日