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2011年01月21日

日本市場に憧れるベトナム研修生


日本という国は、大量の労働人材を
毎年受け入れるところではないが、
賃金の水準が高いため、ベトナムの
研修生にとって、非常に魅力的だと
評価されている


51社の日本受け入れ企業と82社の
ベトナム企業が1月19日に行われた
ベトナムの外国労働者派遣管理局と
財団法人国際研修協力機構(JITCO)
主催の「日本へベトナム技術研修生
派遣促進」のセミナーに参加した。

有利なタイミング

日本市場の開発に携わっている多くの
ベトナム企業及び労働派遣専門家は、
今はベトナム研修生を日本に派遣する
良い時期であると判断している。

同セミナーにおいて、JITCO副会長の
Kensuke Tsuzuki氏はベトナム研修生が
日本で高く評価されていると述べた。
この数年、ベトナム研修生には多くの
日本企業が注目している。

統計では日本におけるベトナム研修生が
毎年増加しており、年間では4,000人の
増加となっている。現在まで、日本には
約35,000人のベトナム研修生が滞在し、
日本に留学生を派遣している14カ国の
中では中国に次いで2番目である。

JITCOの代表者は「特に、2010年には
受け入れたベトナム研修生の数が前年より
25%増加し、2011年はベトナム研修生を
さらに増加させるため、両国の関係機関が
互いに協力する計画がある」と述べた。

ベトナムでは、企業が日本の出入国管理・
難民承認法が2010年7月1日より有効に
なったため、外国からの研修生受け入れの
条件が簡潔化された。

この法律によると、研修生は労働資格の
承認を受けて労働契約を結ぶことができ、
最初の1年目であっても残業することが
できて所得を増やすことが可能だ。

その他、ベトナム労働者派遣会社での
デポジット制度がなくなったため、
労働者の負担が以前より軽減化された。

ベトナム社会労働傷病兵省次官の評価では
日本の市場には研修生に対して有利な
労働環境が整備され、ベトナムの労働者は
勤勉で良く働いていると述べられた。

研修後のアフターケアー

ベトナム研修生を受け入れている日本の
団体が最も関心を持っているのは研修後の
ことである。

日本企業は、研修後の就職環境の整備及び
就職機会を与えることをしないと、逃亡や
不法滞在の状況が改善されないと説明した。

この問題について、外国労働者管理局長の
Nguyen Ngoc Quynh氏はベトナム労働者の
派遣会社が現地の日系企業と連携をとり、
研修をきちんと終えた労働者を紹介して
良く訓練された人材が浪費されないための
努力が必要であるとの見解を示した。


サイゴンエコノミックスタイムズ 2011年1月21日

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