ブルーチップ ベトナム投資ニュース

ベトナムで運営されているFDI企業の多くは規模がベトナム企業より高く、
財政力も強いため、輸出活動が活発で困難な状況でも乗り越えられるが、
FDI企業の現状はそうなっていない。

中小企業が63%

VCCI（ベトナム商工会）が行ったFDI企業の最新調査結果によると、
ベトナムで活動しているFDI企業の規模は国際基準から見て非常に小さい。
資本金の規模で言うと63％のFDI企業が250万USD以下の資本金で登録し、
13％が2,500万USDの資本金で登録している。このうちの大部分は韓国、
台湾、日本、中国等、アジア地域の企業で調査対象の約66％を占めている。

他の国より労働賃金の安いことがベトナムでの投資メリットである。
調査対象となったFDI企業は多数の労働者を雇用しておらず、
雇用300人以下の企業は75％、50人以下が37％で大企業は全体の
5.3％程度となっている。VCCIの代表者によると、これらの企業は輸出を
中心に運営され、外国企業の下請けとなって裾野産業分野で活動している。

では、外国企業がベトナムを選んだのはどのような理由からなのか？

優遇制度の活用

ベトナムには多数の工業団地が建設され、恵まれた原料調達源に加えて
中間サービスの要素が投資の決定に影響を与える。そのため、以前は
ベトナムで活動しているFDI企業の32％がタイ、カンボジア、中国への
投資を検討したが、最終的にはベトナムを選んだ。

ベトナム市場を開発

FDI企業の競争力を分析した調査の結果、2011年はFDIセクターの売上総額が
130万USDに達しており、前年より30万USDの増加となった。商工省の調査では
年初2ヶ月での原油を除くFDI企業の輸出額が約86億USDで、ベトナム全体の
輸出額の50％以上を占めている。物販市場は低迷期に入っているが、60％の
FDI企業が営業成績に一番大きく影響を与えるのは市場の状況だと答えた。

調査対象の46.7％は生産分野で活動し、製品の大半を輸出しており
ベトナム市場で販売する場合も15％の製品が在越外国人に販売される。