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2012年03月19日

ニチレイ Cholimex株式の19%を買収


日本のニチレイグループ子会社のNichirei Foodsは、
ホーチミン市のCholimex食品株式への出資を完了し、
ベトナム市場に本格的に参入することを明らかにした。


ベトナム通信社は、Nichirei Foodsが既に発行されている
Cholimex株式の19%を買収したと伝えている。
この案件の投資総額は、約5億円(625万USD相当)で、
同社投資ファンドに出資された。

Cholimexは、国内製の各種調味料などを調達する大企業で、
主にヨーロッパ方面に冷凍食品の輸出を行っている。
取扱商品の単価が安いため、売上自体は年2,500万USD相当となっているが、
成長率は、年30%に達している。

今後Nichirei Foodsは、Cholimexに技術者を派遣し、
冷凍食品を多様化するためのノウハウを伝えるなど、
今後の発展が見込まれるベトナム市場での、
販売の基礎を整備していく予定だ。

両者の協力体制が成功裡に進めば、
Nichrei Foodsは、今後2年の間に、Cholimexの所有率を更に上げ、
ベトナムを、東南アジア地域におけるNichirei Foodsの
食品生産販売拠点として開発させる計画だ。
このまま進めば、国内で初めて外国の大手冷凍食品会社が、
ベトナムに主力生産拠点を置く計画となる。

東南アジア地域で、ベトナムの冷凍食品の市場規模は1.25億USD。
ただ、比較的大規模とされるタイ市場でも3.12億USDである。
この数字は、日本の103億USDと比べれば、いずれも小さい。
Nichirei Foodsは、東南アジアにおける冷凍食品市場は、
まだ発展の第1段階にあり、
今後、各国経済の発展が進み、一人当たりの所得が増加すれば、
それに併せて、急速に発展する可能性が充分にある、と考えている。

これまで、新興市場への日本食品企業の投資は、
アメリカや、ヨーロッパ等に比べ遅れており、不利な状況となっている。
中国市場ではNichireiも激しい競争に晒されているため、
外国投資家が余り注目していないベトナム市場に進出し、
東南アジアで、最大のマーケットシェア獲得を目指している。

2011年9月、ニチレイは海外のビール生産会社を調達するため、
Tien Giang省でサクランボの研究場を建設する計画を発表している。



Vneconomy.net  2012年3月19日

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