ブルーチップ ベトナム投資ニュース

Reutersは出光興産（日本第3の石油精製会社）が計画していた
Nghi Son石油精製工場の活動開始を、当初の2014年から2016年に
延期したと発表した。

出光のShunichi Kito財政担当社長によると、同社は早い時期に
Nghi Son石油精製工場に対する投資の最終決定を発表するが、
具体的な情報は提供されない。この情報は同氏が記者会見の席上で
提供したものである。

Petro Vietnamの役員によると、現在のような経済不況の下では、
外国投資家は慎重に検討しなくてはならない。

出光側は8月頃、Nghi Son石油精製工場に関する58億USD規模の
投資について最終交渉に入ったことを明らかにした。
Thanh Hoa省における石油精製工場の投資案件は4年前にもあったが、
現在に至るまで工場の設置は起工されていない。

Dow Jones Newswiresは出光とKPI (Kuwait Petroleum International) が
各々でNghi Son石油精製工場の35.1％を占めていると述べた。
さらにPetro Vietnamと三井化学がそれぞれ25.1%と 4.7%を占めている。
KPIはKuwait Petroleum Corp., の子会社で三井は日本の企業だ。

Dow Jones Newswiresは、ベトナム政府がNghi Son石油精製工場の
投資計画実施に関わる債務返済義務の一部を8月頃に保証することで
合意したと発表した。

Nghi Son石油精製工場の主な製品はガソリン（年間230万トン）、
ディーゼルオイル（年間370万トン）、LPGガスである。この工場は
Dung Quat工場と並び、国内需要の50％を賄っている。