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2008年09月26日

PVDrilling PVD Investと合併予定


多くの投資家が、石油ドリル・サービス株式会社(PVD)と、
ベトナム石油投資ドリル株式会社(PVDI)の合併に注目している。

9月19日、PVDは合併に関する株主の意見を取りまとめるため、
株主名簿を登録した。
これ以前の8月25日には、PVDの取締役会が
PVDI合併の趣旨を承認している。

PVDの大株主が株式を大量売却する理由

PVDIのHPによると、
PVDIの設立は1年半前。
創立株主はPVD(51%)、SSI(3%)、
Ban Viet投資ファンド(6%)である。
残り40%はPVDの職員(18%)、
Vietsovpetro (7%)、他の株主(15%)が保有。
PVDI株式は年初、未上場市場で
15,000 – 16,000ドンで取引されていたが、
現在は20,000ドンで取引されている。

今回の合併について、株市場でよく話題に上るものの、
株式名義の変更計画はまだ公表されていない。
情報では、PVD I株式は3:1、または4:1、5:1に
変更される見込み。
(PVDI株3~4株式でPVD1株貰える)

ある投資ファンドの社長によると、
上場会社と合併することで、PVD Iの株価が上がり、
PVD I株主に対しては大きな利益をもたらすが、
PVDの株主が損失を被る可能性もある。

2008年4月から、PVDの取締役とPVD関係者は、
PVD株式の売却を続け、現在までで約80万株が売却されている。

例えば、SSI代表がPVDの取締役として、
PVD株式を保有すると共に、
PVDIの創立株主としてPVDI株も保有している。
このため、SSIは約50万PVD株式を売却、
保有率を1.2%~0.92%に引き下げた。

情報によると、合併情報が公表される前は、
PVDの株価は100,000ドンで取引されていたが、
発表直後の9月15日、90,000ドンとなった。
(9月23日、89,5000ドンに下落)

社内情報に精通している者が、
PVD株式を大量に売却したため、
投資家の多くが、取引の透明性について懸念を示している。
大多数は、合併はPVDに有利だと考えているが、
ではなぜ大量に株式が売却されるか。

PVDとPVDIの取締役によると、
この合併は、短期的には株市場に影響を与えない、としている。
経済専門家は、合併後、PVDの上場株数が増えるため、
1株当たりの収益が減少し、
多くのPVD株主が損失を被る、との見方を示している。
特に、PVDの資本金の51%は、Petro Vietnamが所有している。

「裏口」上場の危険性

そもそもPVDIの設立目的は、
PVDが1兆ドンの機材を購入するにあたり、
面倒な入札を代行するために立ち上げた、という情報もある。
今回の合併理由は、PVDからは公表されていない。
合併してしまえば、PVD Iの設立当初の目的は消すことができる。

さらに、合併は会社の力を上げることにもなる。
所有率51%となることにより、
PVDは完全にPVD Iを支配できる。
しかしPVDIの社債まで担う必要があるだろうか。

その他、このやり方を真似て子会社を立ち上げ、
上場時に合併させる会社も多くある。
今回、PVDが無事に合併できれば、
上場条件に満たない会社が、上場のために合併申請する、
「裏口」上場の傾向が出てくる。
Le Dat Chi-ホーチミン市経済大学教授は、
上場条件として、申請会社は2年連続で利益を上げることが必要である、
と、話す。


サイゴンマーケティング紙 2008年9月25日


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