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2009年09月14日

9年間のSSI


サイゴン証券株式会社は、ベトナム国内で資金を調達して
外国へ投資することが許可されたばかりである。
Nguyen Duy Hung-SSI会長によると、
第1回目にSSIはアメリカ市場へ投資するために
1800万USD~2000万USDを調達する予定である。
調達資金の増加は国際証券市場の変更を検討しながら調整する。
SSIは外国への投資サービスを提供する最初の証券会社である。


通信業界の「ホットニュース」

1999年の秋、Le Van Chau-国家証券委員会初の委員長は
「ベトナム政府が民間証券会社の設立を認可する」と知らせたが、
当時はこの様な情報が非常に目新しかった。
ベトナムでは証券市場がまだ存在せず、
国家証券委員会がホーチミン市証券取引所の設立に関する
法律的な書類をようやく完成すると共に、
適切な上場候補企業を探していた。
この「衝撃的なニュース」が出た3ヵ月後に
SSIは正式にホーチミン市証券取引所に設立許可を発給され、
当初の資本金は60億ドルであった。

SSIの創立株主5者のうち、4名がドイツと旧ソ連の元留学生であった。
この株主らは証券分野とは全く違う科学技術、法律分野を卒業していた。
最も多く出資していたNguyen Duy Hung氏は、
数年前から自らバンコクへ証券を勉強しに行った。
2000年4月、国家証券委員会はSSIに対して設立・活動許可を発給したが、
初期段階では、SSIが投資コンサルティングと
仲介コンサルティングサービスの2種類のサービスしか展開しなかった。
資本金が少なかったため、自己売買の活動を展開できなかったのだ。

ホーチミン証券取引所は、開設日にSSIの資本金が
他の初上場5社の証券会社と比べまだ少なすぎるとした。
BIDV、Thang Long証券、ACBS等の証券会社は
親会社としてBIDV、軍隊銀行、ACB銀行に支援されていた。
Bao Viet証券の背後にはBao Viet保険会社がつき、
De Nhat証券はBinh Duong省人民委員会に支援された。
ただ、SSIは外国投資家が口座の開設のために選択した
最初の証券会社となった。
初の外国顧客はDragon Capitalであった。
Tran Thanh Tan-VFM代表取締役社長(現時点)が
SSIの最初の個人の投資家となった。
偶然ではないが、90年代からベトナムの民営化
及び証券市場の設立に注目する機関、個人がSSIを信用していた。
いまでも外国投資家がSSIを選び、現時点ではSSIが
ベトナムへの外国投資家の取引口座の半分以上を占めている。


無料コンサルティング者から独立仲介者に

SSIを仲介者として選択した投資家は、証券投資家だけではない。
多くの大企業は上場のためにSSIの財政コンサルティングサービスを
利用した。Nguyen Quyet Thang-Nguyen Thang詩作者-SSI創立者は
2001年末にその時点で上場する予定の最大国営企業である
VinamilkのIPO計画の作成に参加した。
コンサルティング部門の売上が少なかった当時、
SSIが企業に対して無料でコンサルティングを行った。
このため、職員が実務に身につけることができたのである。

SSIは財政サービス分野の人材の重要性について
早期に理解できたため、人材養成に大きく投資した。
Nguyen Duy Hung会長は「この9年間でベトナム投資家が
市場の成長より早く成長した。企業の状況の分析能力が
かなり高くなっている投資家業界の成長に追いつくために、
各証券会社がプロで優秀な人材を養成する必要がある。
優秀な仲介コンサルティング者が投資家に対して
A株又はB株を売買することについてコンサルティングするが、
それより企業全体の背景を忠実に説明できることである。」
と述べた。SSIは独立仲介者の形式を設けている。
発展市場では独立仲介者又は仲介会社が1年一人当たり
数百万ドルの売上を作る。今後、SSIが各仲介職員に売上計画を
設けるが、それがいつになるかはまだ決定していない。
ベトナムは独立仲介に関する状況がまだ備えられておらず、
証券仲介者協会がまだない(金融仲介者協会も同様)。
仲介職員の活動に対する処罰、職業の道徳に関する規定もまだない。


伝統的な投資銀行の形式を削る

3年前、SSIは投資銀行を会社の発展目標として選んだが、
2008年のベトナム及び国際金融の変動状況により、目標を変えた。
Hung会長は「独立投資銀行は現在の状況に合わない。
資金の供給所・需要所の掛け橋として中外国市場で活動を拡大する間
財政機関がSSIの今後の目標である。」と述べた。
正確な目標を立てることは難しいが、目標を実現することはもっと難しい。
ベトナム証券会社の中での競争が徐々に激しくなっている。
最近では、数社の証券会社が顧客を集めるために様々な対策を適用し、
法律の穴を利用して顧客に有利なサービスを提供している。
同様の分野で活動するSSIはそれらの「やり方」を良く知るが、
実施しない。理由は単に「投資家にとって安全な取引を確保できない」
ことにあり、長期的に投資家の足を止めないことである。

SSIの発展は証券市場の変更に比例する。
SSIの時価総額も「山の頂上まで上ったり、深淵に下がったり」する。
この9年間でSSIの株価が30万ドンに上昇した時もあるが、
2万ドンに下落した時もあった。
現在、総資産が最初の設立時より1000倍増加し、6兆ドンになった。
SSIは証券投資家業界の中で知られている商標である。
SSIの最初の創立株主の中で撤退した人もいるが、
最後まで残る人もいる。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2009年9月14日

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