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2009年10月27日

VinaCapital 総資産18億USDに減少


国際経済危機の影響により、VinaCapitalは総資産を
18億USDに減らしたが、Don Lam-同社長は、
同社がまだベトナム最大のファンド管理会社であり、
活動中の3つのファンドの以外に、年内に
新規開設の不動産ファンドも活動開始予定であるとした。


国際経済危機の影響を受けて、ベトナムの最大の
外国資産管理・投資・不動産ファンド管理会社の資産が
2007年末の22億USDから2009年9月に18億USDに減らした。

これは、Don Lam-VinaCapital代表取締役社長が
10月26日にハノイ市で行われたVinaCapital投資家会合において
発表した内容である。

ただ、2009年に証券市場が大きく回復したため、
同社最大のファンドであるVOFの時価総額が
前年同期より36%増加した。

ベトナム経済の回復について、同氏によると、
政府の需要引き上げ政策により、ベトナム経済が回復時期に入った。
外国投資資金の臨時的な減少が同社投資計画に影響を与えず、
同社の資金は依然3億USDある。

現在、年初の業績が好調であった、同社が管理している
各ファンドの証券の価格が純資産(NAV)より低く取引されている。

このことについて、Horst F.Geicke-同グループ会長は、
「2009年に急速に回復したベトナム証券市場が
投資成果と取引環境を改善する基礎を備えた。
ただ、各企業と現地の投資家が、ベトナムの発展に対して
積極的な考え方があるが、外国投資家が国際金融危機により
まだ大きな損失を負担しているので、
VinaCapitalが管理しているファンドの証券が
引き続き純資産より低く取引されている。」と述べた。

ベトナム証券市場への投資機会について、
Andy Ho-VinaCapital専務は、「医療分野、教育分野、
環境調整分野、金融サービス分野で活動している企業に
投資するべきである。
不動産市場については、
高級住宅市場及び高級ホテル市場への投資は
慎重に検討するべきだが、
中級クラスに該当する住宅ビル及び小売用所に
投資するべきである」としている。

現在、VinaCapitalは以下の3つのファンドを管理し、
これらのファンドは全てロンドン市場に上場している。

・VinaCapital Vietnam Opportunity (VOF):
Eximbank銀行の株式とHoan My医療グループの株式を購入。
Masanグループの株式、A&Bオフィスビル(ホーチミン)
及びHilton Hanoiホテルの株式を売却。

・Quỹ VinaLand (VNL):
Golden Westlake (ハノイ)、Central Garden (ホーチミン)、
DaNang Beach Resort敷地内のThe Ocean Villasの別荘を
販売開始。Hilton Hanoホテルの株式を売却。

・ Vietnam Infrastructure Limited (VNI):
Phu My橋、Vietstar JSC(廃棄物リサイクル専門会社)、
携帯電話の発受新センター建設会社に投資。



InfoTV  2009年10月26日

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