ブルーチップ ベトナム投資ニュース

具体的には500億VND以下の株主資本を保有している企業がほとんどであり、
長年間連続で赤字になって株主資本がマイナスとなっている企業も少なくはない。
これは競争、存在、開発のプロセスにおける企業にとっての大きな課題である。

その典型的な例が繊維分野である。繊維・縫製製品は長期にわたってベトナムにおける
主力輸出商品となっている。2000年～2009年の間、大手企業の資産は借金の
1.5倍～1.6倍という大きさになっており、この比率は安全な状況が確保できる範囲と
考えられていて、企業は市場が不利な状況に変動しても対応できるとされている。

しかし、実際は企業の平均利益における変動は複雑かつ不安定である。2009年には
繊維分野での大手企業の利益が平均133億VNDに達し、2000年の155億USDより低くなった。
2002年から2009年までに赤字へと転じた繊維企業は少なくない。これは悪いサインであり、
繊維分野における営業生産活動の傾向に警報を鳴らしている。

ただ、これは外部からの影響が主な理由ではなく、同報告書ではベトナム企業からの
主観的な原因も示しており、多くの企業が借金の活用をうまくできていない。

CRVの調査結果によると、借金が少ない企業は借金の多い企業より営業状況が良好である。

他の原因としては生産能力がまだ低いことが挙げられる。技術進歩指数も不安定であり、
最良の形で生産規模が達成されていない。また、国際市場での競争激化が繊維企業の利益を
減少させている原因である。