ブルーチップ ベトナム投資ニュース

この数字はベトナム企業の輸出能力を考えるとまだ低い。現状で世界103カ国に
400万人以上の越僑が住んでおり、これらの越僑ビジネスマンの統一的な観点は
ベトナム製品が外国に輸出されにくいということだ。

海外におけるベトナム商工会のNguyen Thanh My会長は、過去のの輝かしい数字を
発表した。ベトナムの輸出額は年間700億USDに達し、そのうち、靴、繊維製品、
コーヒー、米などの製品は輸出額が10億USDを上回っている。

しかし、残念なことに出張または旅行などの目的で外国に赴くベトナム人は
ベトナム製品をあまり見かけていない。この主な理由はベトナムからの輸出製品が
粗雑な状態なのと同時に、ベトナムでは加工作業までしかできないためであり、
それが原因でベトナム企業のメーカーがまだ進出できていない。

My氏と同様の意見を持っている越僑は多く、近年、ベトナム企業の多くは国内で
ブランドアップできたが、単独では外国市場に進出できていない。とりわけ市場の
状況が厳しいのはEUとアメリカである。

また、アメリカ、EU、東ヨーロッパなどの海外で活動しているベトナム企業は
主に中国、タイ、トルコ等の製品を販売しており、このことも逆にベトナム製の
製品がこれらの市場に進出するための障害となっている。

これについて、ハンガリー商工会会長兼Limexport社長のPham Ngoc Chu氏は
ベトナム企業の考え方が古いことを理由に挙げ、このような状況になった原因は
ベトナム企業が技術を改善しないことであり、政策の問題ではないと述べた。

Chu氏によると、現在、モスクワ、ベルリン、プラハ、キエフ、ブダペストなど、
ヨーロッパの大都市では数十万人のベトナム人が販売活動を展開している。
正式な統計はないが、これらの都市で活動しているベトナム企業は毎日2,000個の
コンテナを輸入している。これを月30日として年間で計算すると膨大な数字になる。
だが、輸入商品はベトナム製ではなく、ほとんどが中国製、韓国製、タイ製である。

Chu氏は、この理由についてベトナム製の商品が売りにくいことを挙げており、
その典型的な例としてTrung NguyenカフェのG7は高品質で安価だがあまり売れず、
NestleのNescafe’製品はいつも売り切れで、売上はTrung Nguyenカフェより
何倍も上だとした。

Chu氏は「原因はTrung NguyenカフェはG7のブランドを使うため、消費者が
化学品か鉄関連の製品だと判断する可能性がある」と述べた。

ブランド選択が適切ではないこと、包装の技術が古く、パッケージが美しくない、
PR活動が国家的ではなく企業主導なことが原因である。

さらに、販売ネットワーク、アフターケアーサービス、在庫サービスがまだ弱い。

また、ベトナム製品は普及性が低く「独特」のものが多い。

カナダに住むベトナム人の営業者は、カナダにおけるベトナム輸出製品の展覧会で
出展されている製品は非常に綺麗で工夫に加工されているが、ベトナムの伝統的な
ものなので外国では売りにくい。このような製品はヨーロッパで販売されても
数百万人中数人しか買わないと述べている。

ベトナム企業は普及性が高く、使い易い製品を中心に生産するべきである。

ベトナム製品は包装と販売戦略という２つの重要課題を中心に解決するべきだろう。