民間企業、ベトナム経済を楽観視せず ~Grant Thornton~
今年の第2四半期には、調査対象となった民間企業の53%がベトナムの経済状況に
積極的だったが、今では消極的な考え方の企業が増えている。
ベトナム経済の展望(今後12ヶ月/ピンク:消極的、青:中立、紫:積極的)
ベトナムの経済状況に対する投資家の信用が減少
この調査結果は Grant Thorntonベトナムにより11月28日に発表された。
Grant ThomtonベトナムはベトナムのPrivate Equity(民間投資分野)に対する
観点と展望に関する第6回の調査結果を発表し、投資家たちがベトナムの経済状況を
信用しなくなっており、投資家の考えは6ヶ月前より慎重になった。
特に、ベトナムのGDP成長率が減少していることと、CPI(物価上昇率)の上昇が
背景となっている。
インタビューされた投資家の84%はマクロ経済の弱みがベトナムへの投資活動に
一番大きな影響を与えている要素だと答えた。
今後12ヶ月でのベトナム経済の展望について、51%の投資家が悲観的の観点に
立っており、前四半期の調査結果より30%の増加を示している。そのため、積極的な
観点を持っている投資家の比率は2011年第2四半期の53%から17%に減った。
これにより、ベトナムに対する投資の魅力が前5回の調査結果より減っている。
最新の調査結果では魅力と考える投資家の比率が54%から38%に減少した。
この他にも、41%の投資家がベトナムの魅力が徐々に減っているか、無くなったと
考えている。
現在、ベトナムで投資規模の拡大を望む投資家は全体の29%しか占めておらず、
前回の53%に対して約半分となっている。「投資する機会を待つ」か、もしくは
「市場の動きを見る」という観点を持つ投資家はそれぞれ43%と27%を占めており、
第2四半期よりだいぶ減っている。以前の比率は28%と19%だった。
ベトナムへの投資資金の導入(赤:投資規模拡大、緑:変化なし、紫:投資規模減少)
43%の投資家が今後12ヶ月は「投資機会を待つ」か「市場の動きを見る」と回答
Grant Thorntonコンサルティング部担当のBill Hutchison氏は「民間の
経済セクターが2010年にベトナムのGDPに50%の貢献をしたため、投資家たちが
最も重要な投資先になるのは民間企業だと考えるのは驚くほどのことではない。
だが、営業的な展望が悪く、ベトナム経済に対する信用がなくなったため、投資家は
「取り合えず待つ」ことを選んだ」と述べた。
しかし、驚くべきは不動産が魅力的な分野ではないと評価される一方、小売分野が
一番魅力的な分野になっていることである(12%から44%に増加)。
ベトナムで投資展望が一番大きいと一番少ない分野
縦のライン:(上から順に)教育→ガソリン→ガス→不動産医療・薬品→製造業→農業→財政サービス
→小売→ロジステック→旅行&ホテル
横のライン:(左から順に)非常に魅力的→魅力的→普通→魅力がない→全然魅力がない
今回の調査結果では汚職が継続して投資活動に影響を与える問題となっており、
指摘する人の数が徐々に増えている。この他、インフラ整備と法律システムは引き続き
外国投資家の投資活動にとっての難問となっており、これらへの指摘も増加している。
新たな発展が望める市場に対する追加投資の検討については、40%の人がインドネシア、
20%の人がカンボディア、15%の人がラオスを選んだ。
サイゴンエコノミックスタイムズ 2011年12月1日
積極的だったが、今では消極的な考え方の企業が増えている。
ベトナム経済の展望(今後12ヶ月/ピンク:消極的、青:中立、紫:積極的)
ベトナムの経済状況に対する投資家の信用が減少
この調査結果は Grant Thorntonベトナムにより11月28日に発表された。
Grant ThomtonベトナムはベトナムのPrivate Equity(民間投資分野)に対する
観点と展望に関する第6回の調査結果を発表し、投資家たちがベトナムの経済状況を
信用しなくなっており、投資家の考えは6ヶ月前より慎重になった。
特に、ベトナムのGDP成長率が減少していることと、CPI(物価上昇率)の上昇が
背景となっている。
インタビューされた投資家の84%はマクロ経済の弱みがベトナムへの投資活動に
一番大きな影響を与えている要素だと答えた。
今後12ヶ月でのベトナム経済の展望について、51%の投資家が悲観的の観点に
立っており、前四半期の調査結果より30%の増加を示している。そのため、積極的な
観点を持っている投資家の比率は2011年第2四半期の53%から17%に減った。
これにより、ベトナムに対する投資の魅力が前5回の調査結果より減っている。
最新の調査結果では魅力と考える投資家の比率が54%から38%に減少した。
この他にも、41%の投資家がベトナムの魅力が徐々に減っているか、無くなったと
考えている。
現在、ベトナムで投資規模の拡大を望む投資家は全体の29%しか占めておらず、
前回の53%に対して約半分となっている。「投資する機会を待つ」か、もしくは
「市場の動きを見る」という観点を持つ投資家はそれぞれ43%と27%を占めており、
第2四半期よりだいぶ減っている。以前の比率は28%と19%だった。
ベトナムへの投資資金の導入(赤:投資規模拡大、緑:変化なし、紫:投資規模減少)
43%の投資家が今後12ヶ月は「投資機会を待つ」か「市場の動きを見る」と回答
Grant Thorntonコンサルティング部担当のBill Hutchison氏は「民間の
経済セクターが2010年にベトナムのGDPに50%の貢献をしたため、投資家たちが
最も重要な投資先になるのは民間企業だと考えるのは驚くほどのことではない。
だが、営業的な展望が悪く、ベトナム経済に対する信用がなくなったため、投資家は
「取り合えず待つ」ことを選んだ」と述べた。
しかし、驚くべきは不動産が魅力的な分野ではないと評価される一方、小売分野が
一番魅力的な分野になっていることである(12%から44%に増加)。
ベトナムで投資展望が一番大きいと一番少ない分野
縦のライン:(上から順に)教育→ガソリン→ガス→不動産医療・薬品→製造業→農業→財政サービス
→小売→ロジステック→旅行&ホテル
横のライン:(左から順に)非常に魅力的→魅力的→普通→魅力がない→全然魅力がない
今回の調査結果では汚職が継続して投資活動に影響を与える問題となっており、
指摘する人の数が徐々に増えている。この他、インフラ整備と法律システムは引き続き
外国投資家の投資活動にとっての難問となっており、これらへの指摘も増加している。
新たな発展が望める市場に対する追加投資の検討については、40%の人がインドネシア、
20%の人がカンボディア、15%の人がラオスを選んだ。
この調査はGrant Thornton International のメンバーであるGrant Thornton ベトナムにより 10月に行われたものである。調査対象となった投資家はベトナムへの進出決定権所有者、または ベトナム投資品目の所有者である。
調査対象の大半は投資ファンド、ファンド管理会社であり、1/3がコンサルティング会社、法律会社。 |
サイゴンエコノミックスタイムズ 2011年12月1日