徒然なるままにハノイ:テトと女心
さて、前回のテト(ベトナム正月)の話の続きを書くつもりだったが、
詳しいところまでは、突っ込んでかけないので、
いつもきれいでありたい女心の話。
古くからの習慣で、
テトの前になると、みな新しい服を買う。
今は、人によってだが、女性は美容院に行く人が多い。
大体、秋頃になると、ほとんどの女性が、
パーマをかけて、
ストレートになるか、ソバージュに髪型を変える。
これは、暑い時期に、パーマをかけるのは、熱さ倍増なので、
涼しくなってきた時期を狙っているのと、
涼しくなってくると、髪を洗う回数が若干減るからだそう。
実際、私が一緒に働いているチームも、
数えてみると、40人中、36人がパーマをかけていた。
会社で働いているのに、
中には、赤のメッシュが入っている人まで。
だから、秋になった頃には、毎週のように、
あー、髪型変えたね、とか、わー、きれいになったじゃん、なんて、
会話があちらこちらで聞こえてくる。
そして、職場のフロアもちょっと華やかに。
職場の男どもも、ちょっとそわそわ。
工場勤務の女の子だと、給料は80ドルぐらい。
大卒だと、150〜200ドルぐらいで、
40〜60ドルのパーマをかけるのだから、
きれいになるための頑張りはすごい。
実は、私もベトナムでストレートパーマをかけたのだが・・・。
いつも、髪を切ってもらっている美容師さんで、
私がそこそこのレベルだと思っている人だったので、信用して、お願いした。
髪の質も念入りにチェックしてくれて、たぶん、大丈夫そう。
そのベテラン美容師さんとアシスタントのイケメン美容師がついて、
ベテラン美容師の全面的指示の下、
左半分がベテラン美容師、右半分をイケメンが担当。
安心して、文庫本なんかを読みながら、2時間後・・・。
左は、綺麗なストレートパーマ、
右は、なんかいびつな感じ。
その日は、コテで無理に、伸ばしてもらって、
なんとなく、いい感じで帰宅。
言われたとおりに、3日後、シャンプーをして、乾かした。
左・・・きれいなストレート
右・・・火事にあったようなチリチリパーマ。
結局、ストレートパーマをかけたのに、次の日から、きつい三つ編で出社するはめに。
まあ、後日談があって、
その1ヵ月後、チリチリ部分だけ、上手く切ってもらおうと、
その美容院に行って、同じ美容師に切ってもらったのだが、
アシスタントのイケメン美容師は、
とっくに辞めた後だった。
これは、失敗例だけど、
一般的には、ベトナム人は手先が器用なので、
髪を切ったり、ものを作ったりするのは、得意と言われている。
実際に、家具とかを作る技術は、かなりのものだと思う。
渡辺 藍 (Watanabe Ai)