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2008年03月25日

インキュベーション ネクスト 〜その先に何をみるのか〜

ベトナム株価は、本日も暴落、
経済の混乱は一向に収まる気配が無い。

各企業の対応は様々であるが、
 1)極めてベトナムらしい対応をしている企業
 2)会社の方向性を新たに打ち出した企業
に分かれる。

1)ベトナム的対応企業
 ・家族的経営へ逆行
   →親戚等の役員起用
 ・利益の独り占め
   →社員に”多少の”ボーナス
   →株主には株式分割で対応  
 その代表的な企業が”SSI(サイゴン証券)である。
 元社長は、他の証券会社の社長に就任。
 成長期会社を支えた人材は、社外に流出済。
 元経営陣や他の証券会社からの売り込みが止まらず、
 株価は暴落の一途をたどっている。

2)学んだ企業
 ・本業回帰
   →不動産事業の縮小へ
 ・コンプライアンスの徹底
   →システム導入による、人為的ミスの縮小と、透明性の高い経営へ
 代表企業はREEであろう。不動産投資により事業を拡大してきたが、
 ここにきて本業回帰が見られる。

 また、当ファンド出資先証券会社は、
 国外の金融システムに多額の投資をし、 
 ・専門的な細分化された管理
 ・世界各国ネットワーク化 
 ・多言語 複数通貨対応 
 ・支部・支店のネットワーク化 
 を図ることで、外資系金融機関からの信用を勝ち得るべく
 社員教育に余念が無い。

どちらのタイプの経営者により良いスタッフが集るだろうか。
良い資金、顧客はどちらと”付き合う”かは明確であろう。

”何はともあれ成長するベトナム経済”ではあるが、
今回の混乱は、勝ち組、負け組み企業への再編を促す
いい機会でもある。

”インキュベーション ネクスト”
設立間もない中小企業から、
長期的戦略を持つぶれない経営者になるであろう人材の片鱗を探しあて、
共に成長してゆく。
成長の先に何を見るのか。
それを見極めたい。


大木 健司
株式会社ブルーチップ・コンサルティング
URL   http://www.bcc-jp.com/

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