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2008年05月27日

”もうはまだなり、まだはもうなり”か?

明るい先行きが見えぬベトナム経済であるが、
悲観論だけでなく、一部底打ち感も出てきた模様。
その現状と私見をまとめてみる。

(1)困難な資金調達
  株式市場の暴落
  ・IPO、株式上場の延期(計画通り進まぬ資金調達・相次ぐ上場申請取り下げ)
   http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/20080526-1821.html
   →ベトナム企業の成長に影響
 
(2)底打ち感も
 ・未上場株式市場には一部底打ち報道
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20080527-1236.html
 ・テクニカル指標
   →そろそろ割安感
 ・ファンダメンタル
   →底打ち感を味わいながらも、疑心暗鬼

(3)程遠い本格回復
 待たれる政府政策(大木提言)
 ・ベトナム経済成長の長期的展望の早期策定
  →経済成長の方向性が?
 ・政府の金融政策の転換
  →経済分析力不足
  →一貫しない金融政策の是正
 ・外国人持株比率の変更等、規制緩和
  →外国人が参加しやすい市場作り
  →外資が経営権を取り効率の良い企業へ
 ・情報公開の徹底
  →透明性を高めた企業へは、資本が集る

(4)成長減速はVN社会には歓迎
 ・儲かっている人はブローカー(政府関係者・独占権等獲得者)である現実
  →そんな経済構造では成長持続しない
 ・マネージャークラスの人材不足で、給与は高騰
  (需給バランス崩壊による、能力に見合わぬ給与体系が存在)
  →ビジネスに不可欠な水準まで学ぶものが多く現れ、
   本当の意味で、安くて優秀な人材の供給が開始される


本格回復は程遠いが、
多くの人が注目しなくなったベトナム経済&株式マーケット。
こんな時だからこそ、大きく利益を生むチャンスである。

”もうはまだなり、まだはもうなり”か?


大木健司(Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング

URL   http://www.bcc-jp.com/
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