ハノイの不安
田舎で育った私にとって片道3時間以上かかる大都市”ハノイ”は
魅力的な都市であった。
学校に多くの友人。デパートにきれいな服。
いつもご飯をだべさせてくれる近所の人。
両親や兄弟に会えないこと以外、全て楽しい事ばかりだ。
しかしながら、食の安全という観点から”ハノイ”を眺めた時、
その眺望は一変する。
都市部での生活は、野菜や米、肉などを毎日市場に頼る。
それは、他人に食の安全をゆだねる危険性を我々に教えた。
以前よりベトナム市場では”噂”があった。
・伝染病で廃棄処分された鶏・豚を市場で売る
・禁止薬剤で急成長させた3日ものの野菜
・偽酒（早く酔うために薬物注入）
ベトナム人気質を考えると”全部うそ”とは
断言できないと思う。
私の田舎は何もない。
家の裏には池があって、いつでも簡単に魚を捕まえることが出来る。
野菜は畑にあるし、鳥は近所の知り合いの家から買ってくる。
豚や牛は近所の市場で買ってくるが、調べようと思えば、
どこの誰の牛か、豚かを知ることが出来る。
いっぱいご飯を食べることは出来なかったが、
食べられないこともないし、不安に思うこともなかった。
もう、田舎で生活することもないと思うが、
ハノイに出てきてちょっと不安に思った今日この頃でした。
クイン
株式会社ブルーチップ・コンサルティング
URL http://www.bcc-jp.com/
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