さらなる魅力のアピールを~観光ビジネスとしてのベトナム~
2008年、ベトナムを訪れた外国人旅行者は
387万人にも及んだ。
2009年初めに行われた、
ロサンゼルス新聞社の旅行先お勧め調査では、
ベトナム北中部に位置するDong Hoi市が
29カ所中2位にランクインし、
ベトナム旅行業の潜在的パワーも明らかになった。
PR・マーケティング部 Xuyen
387万人にも及んだ。
2009年初めに行われた、
ロサンゼルス新聞社の旅行先お勧め調査では、
ベトナム北中部に位置するDong Hoi市が
29カ所中2位にランクインし、
ベトナム旅行業の潜在的パワーも明らかになった。
2009年、ベトナム政府は
さらなる旅行者獲得のため、
観光地のグレードアップに取り組む予定だ。
現在の不況下において、
これが魅力ある投資チャンスの一つでもあるからだ。
ベトナム旅行は、その魅力に
3つのポイントが考えられる。
(1)低コストと高い利便性
基本的には、ベトナムは物価が安い。
旅行先での楽しみであるショッピングも気軽にできる。
ホテルやレストランといった観光インフラも
主要都市を中心に整備が進んでいる。
交通手段も、
遠距離なら空路や鉄道、
近距離や市内なら
バイクタクシー(セオム)や人力三輪車(シクロ)などと、
利便性とコストパフォーマンスに優れている。
(2)高い安全性
旅行者にとって気になるのが、
滞在先地域の安全性である。
タイの空港閉鎖事件も記憶に新しい。
その点、ベトナムは比較的治安もよく、
テロなどの心配は皆無といってよい。
油断は禁物だが安心して旅行ができる。
(3)豊富な観光資源
ホーチミン市・ハノイ市の二大都市をはじめ、
世界遺産や風光明媚な景勝地など
ベトナムには豊かな観光リソースが多く存在する。
これがベトナム旅行業最大の武器である。
だが、実際には、
まだ、解決すべき問題を多く抱えており
これらのメリットを
十分に生かしているとは言いがたい。
特に大きな問題として、
ここでは2つ指摘する。
(1)サービス業としての姿勢
全体的には、物価も安く治安もよいベトナムだが、
旅行者の視点から見た場合、
いわゆる「ぼったくり」など、
不安要素も少なくない。
例えば、買い物での「値切り」は、
市民間でも当たり前だが、
事情を知らない旅行者相手に、
過剰な値段をふっかけるなど、
不適切な対応もかなり見られる。
買い物にせよ移動にせよ、
「取れる相手から多く取る」的発想は
旅行サービス全体の信用と安心を
著しく損なう。
(2)競合するアジア周辺国
例えば、日本の旅行者から見た場合、
日本周辺に韓国や中国、台湾など、
ベトナムより近い旅行先が存在する。
また、ベトナム周辺には、
タイやカンボジア、マレーシアといった
それぞれの魅力を持った観光地がある。
海外旅行はビジネスと異なり、
時間も費用も限れられる上、
機会もそう何度もあるわけではない。
そんな中、ベトナムが選ばれるには、
これらの地域が「強敵」として
大きく立ちはだかっているのだ。
根本的な解決策は
では、これらの問題を解決し、
さらに旅行者を獲得するには、
どのような努力と工夫が必要なのか。
問題が、個人や一企業・業界といった
限定的なものではなく、
社会全体の意識や習慣的な面があり、
これといった特効薬は見当たらない。
ここでは、対策のヒントとなりえる
2つのポイントを示す。
(1)PRと差別化
他地域との旅行者客獲得合戦を制し
「強敵」を凌駕するには、
ベトナムの魅力をより研ぎ澄まし
それをさらにアピールし、
差別化を図ることが必要である。
(2)サービス意識の向上と安定
既に、「安かろう・悪かろう」の時代は終わった。
これは、物づくりだけでなく、
サービスにおいても同じこと。
また、「社会主義」的な姿勢や発想は
サービスを提供するという、
旅行事業にはそぐわない一面がある。
このような点を今一度見直し、
旅行者が安心して楽しめる
雰囲気や仕組みを
業界や社会全体で考える必要がある。
ハード面だけでなく、
ベトナムという国の内面を“グレードアップ”すれば、
その魅力もより増すに違いない。
いつ訪れても、何度訪れても、新鮮で楽しい。
ベトナムは、もっと、そうなれるはずである。
さらなる旅行者獲得のため、
観光地のグレードアップに取り組む予定だ。
現在の不況下において、
これが魅力ある投資チャンスの一つでもあるからだ。
ベトナム旅行は、その魅力に
3つのポイントが考えられる。
(1)低コストと高い利便性
基本的には、ベトナムは物価が安い。
旅行先での楽しみであるショッピングも気軽にできる。
ホテルやレストランといった観光インフラも
主要都市を中心に整備が進んでいる。
交通手段も、
遠距離なら空路や鉄道、
近距離や市内なら
バイクタクシー(セオム)や人力三輪車(シクロ)などと、
利便性とコストパフォーマンスに優れている。
(2)高い安全性
旅行者にとって気になるのが、
滞在先地域の安全性である。
タイの空港閉鎖事件も記憶に新しい。
その点、ベトナムは比較的治安もよく、
テロなどの心配は皆無といってよい。
油断は禁物だが安心して旅行ができる。
(3)豊富な観光資源
ホーチミン市・ハノイ市の二大都市をはじめ、
世界遺産や風光明媚な景勝地など
ベトナムには豊かな観光リソースが多く存在する。
これがベトナム旅行業最大の武器である。
だが、実際には、
まだ、解決すべき問題を多く抱えており
これらのメリットを
十分に生かしているとは言いがたい。
特に大きな問題として、
ここでは2つ指摘する。
(1)サービス業としての姿勢
全体的には、物価も安く治安もよいベトナムだが、
旅行者の視点から見た場合、
いわゆる「ぼったくり」など、
不安要素も少なくない。
例えば、買い物での「値切り」は、
市民間でも当たり前だが、
事情を知らない旅行者相手に、
過剰な値段をふっかけるなど、
不適切な対応もかなり見られる。
買い物にせよ移動にせよ、
「取れる相手から多く取る」的発想は
旅行サービス全体の信用と安心を
著しく損なう。
(2)競合するアジア周辺国
例えば、日本の旅行者から見た場合、
日本周辺に韓国や中国、台湾など、
ベトナムより近い旅行先が存在する。
また、ベトナム周辺には、
タイやカンボジア、マレーシアといった
それぞれの魅力を持った観光地がある。
海外旅行はビジネスと異なり、
時間も費用も限れられる上、
機会もそう何度もあるわけではない。
そんな中、ベトナムが選ばれるには、
これらの地域が「強敵」として
大きく立ちはだかっているのだ。
根本的な解決策は
では、これらの問題を解決し、
さらに旅行者を獲得するには、
どのような努力と工夫が必要なのか。
問題が、個人や一企業・業界といった
限定的なものではなく、
社会全体の意識や習慣的な面があり、
これといった特効薬は見当たらない。
ここでは、対策のヒントとなりえる
2つのポイントを示す。
(1)PRと差別化
他地域との旅行者客獲得合戦を制し
「強敵」を凌駕するには、
ベトナムの魅力をより研ぎ澄まし
それをさらにアピールし、
差別化を図ることが必要である。
(2)サービス意識の向上と安定
既に、「安かろう・悪かろう」の時代は終わった。
これは、物づくりだけでなく、
サービスにおいても同じこと。
また、「社会主義」的な姿勢や発想は
サービスを提供するという、
旅行事業にはそぐわない一面がある。
このような点を今一度見直し、
旅行者が安心して楽しめる
雰囲気や仕組みを
業界や社会全体で考える必要がある。
ハード面だけでなく、
ベトナムという国の内面を“グレードアップ”すれば、
その魅力もより増すに違いない。
いつ訪れても、何度訪れても、新鮮で楽しい。
ベトナムは、もっと、そうなれるはずである。
PR・マーケティング部 Xuyen