市場に活気がないまま、5月が終了
多くの投資家にとって、5月は悪夢になった。
証券市場は4週間に渡って、続落し、
多くの投資家の信用を落としたため、
市場の下落は留まることを知らなかった。
27日~29日の間、ホーチミン証券取引所(HOSE)が
技術的な障害によって、取引を中止したということである。
HOSEの取引中止によって、
投資家の赤字は止まり、
営業日の3日は、ハノイ証券取引所(以下ハノイ証取)が活発に動いた。
確かに、ハノイ証取の大きな動きは改善され、
ACB(アジア商業銀行)、TBC(タックバー水力発電)等の主な銘柄は
反発を示した瞬間もあった。
この間の相対取引を見ると、
相対取引の売り注文が増加しているが、
売価が付かないということが多い。
恐らく、これらの売り注文の売価は
当日のストップ安価格より低いと思われる。
また、相対取引の取引価格がストップ安だった日の、
その翌日は、市場取引の終値が下落する。
つまり、相対取引が、市場を引下げている、と言える。
先週、悪因が、投資家へ与えた影響を少なくない。
5月の物価消費者指数(CPI)は、4月比3.91%上り
今年初の5ヶ月のCPIを15.96%へ引上げた。
一方、ドル保有の需要が急に増加しているため、
自由市場でのドル・ドンレートは、
僅か数日あまりで大きく上昇した。
海外金融機関のレポートも
ベトナム証券市場の今後に、
明るい未来をもたらさない。
国際信用格付け機関であるFitch Ratingsも
ベトナムの展望を”安定”から”消極”へ引下げた。
しかし、Fitchによれば、
同様に、BBレベルと評価された他国と比べ、
ベトナムは、GDP比の対外債務率がかなり低く、
殆どの債務は、優遇された債務で出交渉することができ、
対外短期債務も少ない、という
積極的な点があるということである。
また、ベトナムは政治環境が安定、
インフレ抑制の統一性が高くなり、
市場的なマクロ経済調節ツールの使用が増加している等の支援要素もある。
市場が低迷している背景で、
ビナミルク(銘柄コード:VNM)は
シンガポール証券市場管理当局(SGX)が
VNMの上場手続きのほぼ終了を確定したと、公開した。
今年の第2四半期に、
VNMはシンガポール証取へ上場する予定である。
ホーチミン証取
ホーチミン証取は営業日が2日しかなく、
その両日とも市場は下落した。
しかし、前週末と比べ、
VNインデックスは、13.95ポイント(3.26%)下げた。
先週の市場取引の総売買高は533万8,150株、
売買代金が2,935億2,000万ドンに達した。
テク二株分析
ボリンジャー・バンドの下バンドに続けて接近していることは、
市場が大きく続落し反発する兆しがまだないということを指した。
2007年3月12日に設立したピーク(1170.67ポイント)と比べ、
VNインデックスは64.63%下げ、
続落する傾向がまだある。
② MACD線はマイナス29へ下落し
シグナル線との間隔を広げているのは、
短期には市場が回復できないということを表した。
③ RSI(14)は10.6まで下落し、
市場がまだ厳重に下落していることを指した。
こうした中、マネー・フロー・インデックス(MFI)は
5月23日から現在までゼロに止まっている。
④ アルーンダウンはこれまでの高値へ上昇したので、
市場を引下げる力が大きく増加している。
一方、アルーンアップはゼロに止まっている。
⑤ DI+とDI-徒の間の間隔は大きくなっている。
DI+は7まで下落した。
こうした中、DI-は76(2004年11月から現在までの高値)へ上昇した。
ADXは64まで上昇したので、
現在の下落傾向は非常に強いと言える。
アドバイス
400ポイントレベルを突破する可能性がある。
現在、市場は投資家の信頼を取り戻せる好材料にサポートされていない。
一方、先週、海外金融機関のレポートは次々と出され、
国内外投資家を心配させる情報をもたらした。
今後マクロ経済は困難を乗り越えられる時に限り、市場が回復できるだろう。
ハノイ証取
営業日5日に渡って、続落した。
前週末と比べ、HASTCインデックスは8.64ポイント(6,75%)下げた。
先週の市場取引の総売買高は868万8,400株に達し、
前週比117.5%上昇した。
売買代金が2,342億7,000万ドンに達し、前週比121.16%上がった。
テクニカル分析
HASTCインデックスもボリンジャー・バンドの下バンドに接近している。
先週の予測通り、
HASTCインデックスは120ポイントレベルを突破し、
100ポイントへ下向いている。
1.5%~2%/日の下落率で、
6~12営業日後、HASTCインデックスは出発点へ戻る可能性がある。
②MACD線はシグナル線を上から下へクロスした後、
-14.1レベルに止まっている。
しかし、下落速度が弱くなり、シグナル線との間隔が縮まっている。
このシグナルは、市場が下落しすぎ、
均等レベルへ回復する可能性があるということを表した。
③5営業日続落した後、RSIは11.3へ下落した。
こうした中、MFIは5が21日から現在までの底値へ下落した。
ということは、市場へ流入する資本が維持されない。
④アルーンアップとアルーンダウンは
最高レベルと最低レベルで維持している。
市場引下げ力は市場引上げ力を圧倒している。
⑤DI+線とDI-線はまだ乖離している。
しかし、DI-は79まで上昇した後、
止まる兆しがあって78へ下落した。
一方、DI+は8まで下落し横ばいに推移している。
ADXは64まで上り、
下落傾向はまだ主な傾向であるということでる。
アドバイス
これは、あくまでも一時的なことである。
ホーチミン証取が再開した直後、
ハノイ証取の大幅下落が再び見られた。
HASTCインデックスが100ポイントの付近に戻る際、
業績が悪くなく、株価が額面価格を下っている一部の銘柄は
多くの投資家の興味をひきつけるだろう。
市場が回復すれば、
これらの銘柄がもたらす利益は小さくはない。
しかし、利益には、リスクが伴う
(ハイリスク・ハイリターン)ということを、
事前に頭に入れたほうが良い。
現在、投資家の最も大きなリスクは
明白な情報の不足である。
よって、投資を決定する前にいろいろ調査すべきだろう。
http://www.tinnhanhchungkhoan.vn/tintuc.php?nid=11977